グンゼ株急騰、台湾社と提携しタッチパネル量産-収益貢献

肌着最大手のグンゼ株が一時、前 日比7.8%高の347円と急騰。スマートフォン(多機能携帯端末)の 普及拡大を受け、タッチパネルの生産能力を現状の10倍に高める計画 が明らかになった。ある程度コストを抑えながらの増産で、収益に好 影響を与えるとみた買いが入り、4月30日以来の高値を付けた。

グンゼが2011年中にタッチパネルの生産能力を現在の10倍に引 き上げる、と7日付の日本経済新聞朝刊が報道した。台湾の電子部品 メーカー、コアトロニックグループと提携し、約20億円をかけて中国 の広州市に量産工場を設立、11年3月に生産を開始するという。

同社広報IRチームの伴達也氏は、報道内容は事実とした上で、 きょう昼にも正式発表するとしている。同氏によると、スマートフォ ン市場では、ペンなどでパネルを押して操作する「抵抗膜方式」のタ ッチパネルから、複数の指で画像を拡大したりするマルチタッチ操作 の「静電容量方式」に移行が進み、タブレッド端末向けの静電容量方 式タッチパネルの需給がひっ迫しているという。

グンゼは10インチ前後のタブレット端末向けを量産する計画で、 「中国広州市の新工場のほかに既存工場でも増産を進め、月産60万枚 に引き上げる」と、伴氏は話している。

みずほ証券の佐藤和佳子アナリストは、「あまり収益の上がらない モジュール製品への組み立てはコアトログループと組み、リスクをヘ ッジする一方で、グンゼはITフィルムの内製化するのは正しい判断 だ」と分析した。佐藤氏は、中国広州工場が連結対象となった場合の グンゼへの収益貢献は売上高で200億円程度と試算。持ち分法適用会 社の場合は、ITフィルムの販売高にとどまるため現時点ではよく読 めない、と話している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE