中国:キャップ・アンド・トレード、5年以内に導入へ-スターン教授

中国が2015年ごろまでに温暖化ガ ス排出削減に向けキャップ・アンド・トレード方式を導入するとの見 通しを、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)のニコ ラス・スターン教授が示した。世界最大の排出国である中国がクリー ンエネルギー開発で先駆的な役割を担うためとしている。

スターン教授は5日、メキシコのカンクンで開催中の国連気候変 動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)に関連して「中国で4- 5年以内にキャップ・アンド・トレード方式が導入されるだろう」と 指摘。中国は「環境関連の競争で勝利を目指しており、成功を祈って いる。こうした競争は必要だ」と述べた。同教授が2006年、英政府の 要請で発表した気候変動が経済に与える影響に関する研究は広く引用 されている。

中国は、排出権取引市場の創設に向けキャップ・アンド・トレー ド方式導入について検討している。スターン教授は、中国が低炭素技 術の新たな「産業革命」をけん引するとの見通しを示した。世界最大 の排出権市場を擁する欧州連合(EU)の気候変動対策当局者は6日、 中国の約8都市でEUと同様のシステムを創設するため協力している ことを明らかにした。

欧州委員会の気候変動対策部門の責任者、ジョス・デルベーケ氏 は6日、カンクンでのインタビューで「中国との協議は予想していた よりもかなり順調に進んでいる。中国は必要に応じて非常に迅速に対 応している」と述べた。

スターン教授によると、世界の気温が2100年までに最大5度上昇 するのを阻止するには技術革新が必要になる。

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