オバマ米大統領:すべてのブッシュ減税の2年間延長に同意

オバマ米大統領は、国の失業保険 の給付延長と引き換えに、ブッシュ前政権時代のすべての減税措置を 2年間延長することに同意すると表明した。給与税の税率も2ポイン ト引き下げる。

大統領はまた、議会の休会前に税制をめぐるこう着を打開するた め、遺産税の税率を民主党の望む水準より引き下げることも受け入れ るとした。現行税率は2001年と03年に施行されたもので、年末に失 効する予定だった。

大統領は今回の譲歩がなければ中間層が「ワシントンの政争から 巻き添え被害を受けるだろう」と述べた上で、米国には現在の最高税率 を恒久的に延長する余裕はないとの考えをあらためて示した。発言は テレビで放映された。大統領はさらに「今回の譲歩は回復への道のり に必要不可欠な一歩だ」と述べ、「財政赤字への影響を考慮せずに」富 裕層向け減税恒久化を強く要求した共和党を批判した。

大統領はホワイトハウスで民主党議会指導部との会合後に発言し た。民主、共和両党の指導部は譲歩案を議員総会で説明する必要があ る。

来年1月に下院で共和党が多数派となる際に、下院歳入委員会の 委員長に就任するデーブ・キャンプ議員(共和、ミシガン州)は大統 領発言について、「この枠組みによってすべての現行税率が延長され、 景気回復と雇用創出のチャンスを与えることになる」と歓迎した。

ただ、富裕層向け減税延長に反対していた議員の間からは今回の 発表に批判の声も上がっており、バーニー・サンダース上院議員(バ ーモント州、無所属)は「非常に悪い合意だ」として、同案の上院通 過を阻止するために全力を尽くす考えを表明した。

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