東芝:約1100億円のSB発行へ-5年債スプレッドは+15bp

東芝は3本立て総額約1100億円の普 通社債(SB)を発行する。事情に詳しい関係者によると、5年債の発 行額は約700億円で、利率が円スワップレート+15ベーシスポイント(1 bp=0.01%)。7年債は約250億円、同+23bp。10年債は約150億円、 同+30bpを予定している。条件決定日は9日の見通し。

東芝は1月に2本立てSBで総額1200億円と製造業として今年最 大額を調達しており、今回の起債はそれに次ぐ規模となった。1月の4 年債スプレッド(金利上乗せ幅)は円スワップレート+50bpだった。今 月1日にムーディーズは東芝の長期債務格付「Baa2」の見通しをネ ガティブから安定的に変更している。

東芝は11月19日に野村証券、みずほ証券、大和証券キャピタル・ マーケッツの3社を主幹事に指名し、起債準備を進めていた。東芝の新 庄憲広報担当は「借入金とCP(コマーシャル・ペーパー)の返済に充 当する」と述べたものの、発行額や発行時期、既存の借入金の返済時期 や返済額についてはコメントを避けた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の下松慈明シニア・クレジッ トアナリストは1日付のリポートで、「前期以降の収益力や財務基盤回 復で東芝の信用力悪化懸念は大きく後退した」と指摘。ただ、国際競争 の激しいメモリ事業や負担が先行する新規事業は「全社的な事業リスク 増大につながる懸念がある」と低位格付けが継続するとみている。

企業による資金調達ニーズは減退しており、国内SB発行額は2010 年の直近までで累計9兆250億円と前年同期比17%減少している。一方 で東芝は5月に発表した経営方針で、新規・成長事業への重点投資を実 施し、10-12年度累計の設備投資額を1兆3000億円、09年度に比べ10 -12年度平均は74%増やす考えを示した。

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