米メットライフ、私募債投資を拡大-低金利下でリターン向上目指す

【記者:Sapna Maheshwari、Andrew Frye】

12月6日(ブルームバーグ):米生命保険最大手メットライフは、 私募債投資を拡大している。スティーブ・カンダリアン最高投資責任 者(CIO)は低金利の中、4430億ドル(約36兆6000億円)に上 る同社ポートフォリオのリターン押し上げを目指している。

カンダリアンCIOは6日、本社があるニューヨークでの発表で、 「こうした証券を保有することで、流動性の低さに伴うプレミアムが 得られる」と述べた。

メットライフは先月、アメリカン・インターナショナル・グルー プ(AIG)傘下のアメリカン・ライフ・インシュアランス(アリコ) を162億ドルで買収。それに伴い、投資ポートフォリオは約25%拡 大に膨らんだ。カンダリアンCIOは、メットライフが同買収に備え て増やした手元資金を圧縮するとともに、アリコがポルトガルに投資 した債券のヘッジを進めつつあると説明した。

メットライフは私募債投資が460億ドルと、2009年7-9月 (第3四半期)末の約350億ドルから増えた。米連邦準備制度理事 会(FRB)が政策金利をゼロ付近に維持する中で、同社は国債や市 場で取引される社債より利回りの高い資産を追求している。過去の実 績からすると私募債には、公設市場で取引される格付けが同程度の社 債に50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)程度の上乗せ利 回り(プレミアム)が付く。09年のプレミアムは70bp強だったと、 カンダリアンCIOは昨年12月に指摘している。

同CIOはアリコ買収を見込んでメットライフのポートフォリオ の変更にすでに着手済みで、ポルトガル国債を保証するクレジット・ デフォルト・スワップ(CDS)2億ドル相当を購入している。同社 はこの日の発表で、ポルトガル向けのエクスポージャーが約3億 7900万ドル、ギリシャが7億3500万ドルだと説明した。

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