欧州債:スペインとイタリア債が下落-危機対策でユーロ圏分裂を警戒

欧州債市場ではスペインとイタ リアの国債が下落した。ソブリン債危機の解決策をめぐりユーロ圏当 局者で意見が分かれているとの観測が広がったことが背景にある。

両国債のドイツ国債に対するプレミアム(上乗せ利回り)は4営 業日ぶりに拡大。アイルランドとポルトガルの国債は、他国債を上回 るパフォーマンスだった。トレーダーによると、複数の中央銀行がア イルランドとポルトガルの国債を購入した。

この日開催されるユーロ圏財務相会合は、資金調達で苦慮してい る国を支援するための恒久的制度の詳細を協議する。欧州金融安定フ ァシリティー(EFSF)は2013年に欧州安定化メカニズム(ES M)に置き換えられる。

クレディ・スイス・グループの債券アナリスト、マイケル・クル ーズ氏(チューリヒ在勤)は、「ユーロ圏の制度をめぐる不透明感が 市場に織り込まれており、これが利回りを左右している」と指摘した。

ロンドン時間午後4時11分現在、スペイン10年債利回りは前 週末比12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

5.20%。同国債(表面利率4.85%、2020年10月償還)価格は

0.87ポイント下げ97.33。ドイツ10年債に対するプレミアムは10 bp拡大の229bp。

イタリア10年債利回りは5bp上昇の4.5%。ベルギー10年債 の利回りも5bp上げ3.96%となった。CMAによると、イタリア 国債の保証コストを示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS) スプレッドは8.5bp上昇の217.5bp。スペイン国債の保証コスト は20bp上昇し317bpとなった。

一方、アイルランド10年債利回りは8.37%と、前週末からほ ぼ変わらず。ポルトガル10年債利回りは1bp上昇し6.09%。ド イツ10年債利回りは1bp低下の2.85%。

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