米リッチモンド連銀総裁:国債購入で出口への舵取り微妙に

米リッチモンド連銀のラッカー総 裁は、米連邦準備制度理事会(FRB)による6000億ドル(約50兆 円)の米国債購入プログラムについて、向こう数年でインフレを加速 させるリスクがあるほか、FRBの刺激策の引き揚げを複雑にする恐 れがあると指摘した。

ラッカー総裁は6日、ノースカロライナ州シャーロットでの講演 で、「今、バランスシートをさらに拡大させれば、後になって一段と 速いペースでのバランスシート縮小が必要になる。それは物価安定の 維持にとって必要となったときに金融緩和の引き揚げを複雑にする恐 れがある」と指摘。国債購入を定期的に見直すことが「適切」だと述 べた。

総裁は、「景気循環における現時点で金融にさらなる刺激を与え ることにはリスクが伴う」と発言。「1970年代にみられた高インフレ 期の始まりなど、過去の経験に基づけば、中央銀行は失業率を標的に することで金融政策の軌道を外れないよう注意する必要があることが 分かる」と語った。

総裁はまた、来年には景気が段階的に回復すると見込んでいると し、成長率はエコノミスト予想のコンセンサスである約3%を「やや 上回る」との見通しを示した。

その上で、「これは経済成長がゆっくりと段階的に拡大し、失業 率は緩やかに低下することを予測する慎重な見通しだ」と指摘。「過 去数カ月に個人消費の拡大ペースは改善した」とし、これが今後数カ 月にさらに加速するとの見方を示した。

現在のところインフレは「十分に抑制されている」一方、「こう した好ましいインフレの状況が当然のこととみなされるべきでなない」 と続けた。

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