ECBのクアデン氏:欧州の救済基金の規模拡大を支持

欧州中央銀行(ECB)政策委 員会メンバー、ベルギー中銀のクアデン総裁は、7500億ユーロ(約 83兆円)規模の域内救済基金の規模拡大に賛成の考えを示した。

同氏は6日にブリュッセルで記者団に「決めるのは政治家だが、 わたし個人としては拡大に賛成だ」と述べた。同時に、「欧州の公的 部門赤字の状況は米国ほど悪くない」として、「欧州にギリシャとア イルランドがあるなら、米国にはカリフォルニアがある」と指摘し た。

ギリシャとアイルランドに加えてスペインが救済を必要とすれ ば基金の規模が十分ではないとの懸念が浮上している。ドイツのメ ルケル首相とフランスのサルコジ大統領が基金拡大を拒否する一方、 ECBのトリシェ総裁は3日に、各国政府が基金拡大を検討するべ きだとの見解を示唆した。また、ベルギーのレインデルス財務相は 4日、基金の拡大はあり得ると発言した。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルク センブルク首相兼国庫相)とイタリアのトレモンティ経済・財務相 は6日、ユーロ圏の共通債の創設を呼び掛けたが、ドイツのショイ ブレ財務相は反対を表明した。

共通債についてクアデン氏は「一段の政治的統合」が必要と指 摘。「今必要なのは欧州での財政規律と全体的な経済規律の強化だ」 とし、共通債「ユーロボンドの創設には満たさなければならない政 治的条件があるが、それらは恐らく現時点では満たされていない」 と述べた。

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