ハンガリー:フォリントなどトリプル安-ムーディーズによる格下げで

6日のハンガリー金融市場では、 通貨フォリントが急落し、新興国通貨の中で最大の下げとなった。 ハンガリーの国債と株式も下落。格付け会社ムーディーズ・インベ スターズ・サービスはこの日、ハンガリー国債をジャンク入りにあ と1段階の水準まで格下げした。

フォリントは5営業日ぶりに下落し、ブダペスト時間午前10 時46分(日本時間午後6時46分)現在、前週末比1.2%安の1 ユーロ=279.91フォリントで取引されている。ブルームバーグが モニターする20余りの新興国通貨の中で最大の値下がり。

2016年2月償還国債の利回りは11ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の8.08%となったほか、ハンガリー株式 の指標、ブダペスト証券取引所指数は1.1%下げている。

2008年の信用危機時に欧州連合(EU)加盟国として初めて 国際機関の救済を受けたハンガリーは、特別税の導入や民間年金基 金の資産の国庫移管で財政赤字の穴埋めを図っている。ムーディー ズは6日のリポートで、同国政府が「一時的な措置に頼り、持続可 能な財政健全化策を取っていない」とし、この結果、ハンガリーの 財務力が「段階的ながらも大きく低下する」だろうとの見方を示し た。

ハンガリーのオルバン内閣は11月24日、民間の退職年金基 金を国の管理下に置かなければ国営年金の権利が喪失する案を承 認した。財政赤字を欧州連合(EU)の上限である対国内総生産(G DP)比3%以内にすることを目指し、少なくとも2014年まで一 部の業界に特別税を課す策も取っている。

ムーディーズは、ハンガリーのソブリン債格付けを投資適格級 で最も低い「Baa3」に引き下げた。スタンダード・アンド・プ アーズ(S&P)は今年7月に、投資適格の最低「BBB-」のハ ンガリー国債格付けを引き下げる可能性を示唆したが、先月3日に 据え置きを発表した。見通しは引き下げ可能性が引き上げを上回る ことを示す「ネガティブ」となっている。

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