2018年のサッカーW杯の開催、ロシア国債の重しに-ウニクレディト

ロシアが2018年のサッカーのワ ールドカップ(W杯)の開催を勝ち取ったことは、同国のルーブル建 て債やユーロ債の重しになる可能性がある。道路や施設の建設費用を 賄うため、国債発行が増えるとみられるためだ。イタリア最大の銀行、 ウニクレディトが指摘した。

ウニクレディトのアナリスト(モスクワ在勤)、ウラジミル・オ サコフスキー氏の3日の電子メールのリポートによると、ロシア政府 はW杯のために9500億ルーブル(約2兆5300億円)を投資し、競技 場や道路、空港、ホテルなどを建設する見通しだ。予算は14年にロ シアのソチで開催されるオリンピックと同規模になる見込みだという。

プーチン大統領は2日、W杯開催国が発表された後、3000億ル ーブルを投じてW杯用の競技場を建設する意向を示した。ロシアは開 催国に決まったことで、競技場を13カ所新たに建設し、3カ所を改 修する必要がある。国際サッカー連盟(FIFA)によると、ロシア 政府は13の開催予定都市の大半の空港で「大規模な改修と容量の拡 大」を行うという。

オサコフスキー氏は、W杯開催は「ロシア国債にとってはネガテ ィブだが、ルーブルの支えになる可能性があるとみている」と指摘。 「大規模な公共投資は、大会が近付くにつれロシアの財政規律を損な う可能性があり、財政赤字の拡大や借り入れの増加につながる」と述 べた。

同氏は、政府支出や国債発行が膨らむ結果、金利が上昇すること で資本流入が起こり、ルーブルを押し上げるだろうとの見方を示した。

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