米投資適格級社債が人気-雇用悪化でインフレ抑制なら利回り水準魅力

米国の投資適格級の社債が人気を 集めている。利回りが8月初旬以降初めて4%を上回った一方、労働 市場の低迷でインフレは抑制されるとの観測が広がっているためだ。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、 小売り最大手ウォルマート・ストアーズやソフトウエアメーカーのオ ラクルなどの社債の利回りは平均で、11月4日に過去最低の3.53% を付けてから、景気回復の兆候が見られる中で上昇した。同指数は 4400余りの社債データで構成されている。

過去数週間に発表された製造業や小売り関連の指標が改善傾向を 示したことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が6000億ドル (約49兆7000億円)の米国債購入プログラムを早期に終了させる との観測が広がっていた。しかし今月3日発表の11月の米雇用統計 で雇用者数の伸びが市場予想を下回ったことで、その見方は後退した。

ジャネイ・モントゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジス ト、マーク・ルッシニ氏は「弱い景気のニュースは債券価格を押し上 げる」と述べ、「債券市場は経済データが弱まる見通しを好む」と続け た。

BOAメリルのデータによると、米投資適格級社債の米国債に対 する利回り上乗せ幅(スプレッド)は3日の雇用統計を受けて179ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、11月末の182bpか ら縮小。失業の増加で個人消費が抑制されるため、インフレが加速し て債券の価値を損ねる状況にはならないとの観測につながった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE