米カーライルがIPO準備、買収資金確保へ-コンウェイ共同創業者

米カーライル・グループを世界 2位のプライベート・エクイティ(PE、未公開株)投資会社に育て 上げた立役者であるウィリアム・コンウェイ共同創業者は、バイアウ ト・ファンドの資金調達が一段と厳しくなる中で、恒久的な資本の確 保を目指し新規株式公開(IPO)を準備していることを明らかにし た。

コンウェイ氏(61)はブルームバーグ・ビジネスウィーク誌のイ ンタビューで、「より多くの資本を持つことが著しく優位になるだろ う」と述べ、「投資家はファンドへの出資約束を減らしており、条件 は大きく低下している」と指摘した。

カーライルは、少なくともライバルのブラックストーン・グルー プがニューヨーク証券取引所に上場した2007年6月以降、IPOを 検討してきた。ただ債券市場が事実上凍結したことで計画はすぐに棚 上げとなり、カーライルは代わりに同年9月に株式7.5%をアブダビ 首長国政府の投資会社ムバダラ・デベロップメントに売却した。

カーライルは今年参加したバイアウトが160億ドルで業界トップ。 事情に詳しい複数の関係者によると、同社は2011年後半にIPO計 画を申請する計画。ただ、IPOは翌年まで実施されない可能性もあ ると、匿名を条件に関係者らは話している。

ブルームバーグの集計データによれば、バイアウトの総額が今年、 前年比3倍強の1330億ドル(約11兆円)に膨らんだものの、PEフ ァンドは資金調達に苦戦している。PEファンドが7-9月(第3四 半期)までに投資家から集めた資金は710億ドルで、今年の資金調達 ペースは少なくとも2004年以降で最悪となる見通しが、調査会社ピ ッチブック・データのデータで示されている。これまでPEファンド を支援してきた富裕層個人や機関投資家は金融危機以降、新たな投資 の約束に慎重な姿勢を強めている。

カーライルは1987年にコンウェイ氏とデービッド・ルーベンシ ュタイン氏、ダニエル・ダニエロ氏が500万ドルの資本金で設立した。 同社はIPOで調達した資金を同社ファンドへの投資のほか、企業買 収以外の分野の拡充に利用する。

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