米国ファンドで運用成績上位のパーナサス、11年の見通しも強気維持

パーナサス・インベストメンツの ジェローム・ドッドソン氏にとって、2010年の米経済の悲観論の高 まりは株式購入に確信を持たせる要因だった。

アリアンツRCMテクノロジー・ファンドのウォルター・プライ ス氏は、ビジネスが回復しているとの経営者らの話を聞いてリセッシ ョン(景気後退)の可能性を排除した。コロンビア・マネジメント・ インベストメント・アドバイザーズのトム・ガルビン氏は企業の手元 現金が過去最高水準に達したため株式を見逃すことはできなかったと 話している。

ブルームバーグの集計データによると、10%近い失業率や住宅 価格の下落でも今年好成績を挙げている米ファンドマネジャーはひる まず、平均で28%のリターンを記録。彼らは2011年についても強 気な姿勢を維持し、石油株や人材派遣業者、インターネット企業への 投資を拡大している。

パーナサスの社長として45億ドル(約3700億円)の運用に携わ るドッドソン氏は「誰もが落ち込んでいる時こそ株式購入の最高のタ イミングであることは間違いない」と述べ、「誰もが嘆き悲しんでい た今年の夏に、自分の感情と決別して株式を買うことができていれば、 素晴らしい結果が出ていただろう。買うしかない。われわれはまさに それを実行した」と語った。

ドッドソンやガルビン氏、ウェルズ・キャピタル・マネジメント のフランシス・クラロ氏、モルガン・スタンレーのデニス・リンチ氏、 ロイス・アンド・アソシエーツのホイットニー・ジョージ氏は、今年 の好調セクターである工業株と消費関連株をS&P500種株価指数の 構成比率よりも5割高めることで、同種のファンドの92%を上回る 運用成績を挙げた。

ロイスの共同最高投資責任者で、ロイス・ロープライスド・スト ック・ファンド(運用資産42億ドル)の運用に携わるジョージ氏は 「今年は再び買いに入る機会が多かった」と述べ、「バリュエーショ ン(株価評価)やファンダメンタルズはかなり良好で、市場で進行す る多くの動きもプラスだ」と指摘した。

ブルームバーグの集計データによると、S&P500種株価指数の 株価収益率(PER)は15.3倍と、1954年以降の平均の16.4倍を 下回っている。企業収益が株価を上回る伸びを示したことから、PE Rは3月のピークの18.8倍から低下している。

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