鉄鋼株が高い、今年度下期の自動車向けマージン改善や市況上昇期待

JFEホールディングスをはじめ、 鉄鋼株が総じて高い。2010年度下期(10年10月-11年3月)の自動 車向けの販売価格交渉が進められる中、根強い自動車需要を背景とし たマージン改善や中国市況上昇への期待感が高まっている。

JFEHDの株価は一時、前週末比3%高の2752円まで上昇。新 日本製鉄は1.8%高の287円、神戸製鋼所は3.1%高の203円までそれ ぞれ買われた。TOPIX鉄鋼指数は1.7%高と、午前の東証1部33 業種の上昇率トップ。

独立系調査会社ティー・アイ・ダブリューの佐藤謙三アナリスト は、「鉄鋼業界やマクロ経済予測などは年度下期の業績・需要を弱含み で予想しているが、足元の自動車向け需要は減少していない」と指摘。 現在、自動車業界と鉄鋼業界での下期価格交渉が進められている最中 で、「10-12月の原料安と来年1-3月の原料高をならせば、下期の コストは上期比低下する見込みのため、もし自動車向けひも付き価格 が横ばいで決着すれば、マージンが改善する」との認識を示した。

また、中国の輸出鉄鉱石市況が足元で上昇していることについて、 「原料高につながる面ではマイナス材料だが、中国での減産終了で需 要が増加に向かうなら、トータルで日本の鉄鋼株にプラスになる」と、 佐藤氏は話している。

鉄鋼株全般が高くなる中、神戸鋼については6日付の日本経済新 聞朝刊で、同社や日立金属など鉄鋼や航空機の大手企業が新会社を設 立し、航空機の機体に使うチタン材を国産化する、と報じられる材料 もあった。佐藤氏は、「差別化によるオンリーワン事業を拡大するとい う方向性は、これまでの戦略と合致してプラス」と見ていた。このほ か、スポンジチタンを手掛ける大阪チタニウムテクノロジーズや東邦 チタニウムなども高い。

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