米S&P500種、今年の下落予想は的中せず-年初来安値から20%高

今年の米国株について、投資家ら は、住宅販売減少のほか、記録的な欧州の財政赤字やドル下落への警 戒感から弱気相場を予想したが、現実にはそうならなかった。

S&P500種株価指数は今年に入って9.8%上昇。7月2日の年 初来安値に比べ20%高となっており、景気減速に伴う株安を見込んで いた弱気派の予想に逆行している。米国株が4-7月に16%下落した 時に敗者のように見えた強気派は、株式時価総額を2兆6000億ドル (約215兆円)増加させた相場反発によって予想が正当化された。

米経済が大恐慌以降最悪の金融危機から引き続き回復する中、株 式相場の上昇を後押ししたのは、製造業生産の拡大や、予想を上回る 小売売上高や企業利益、米連邦準備制度理事会(FRB)による6000 億ドルの追加的な米国債購入措置。ブルームバーグの集計データによ ると、運用資産10億ドル以上の米株投信は、過去5カ月のリターン (中央値)が7.7%に達している。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は、「投資家の判断が日々の相場材料 に基づいて合理的に下されておらず、引き続き最近の経験に必要以上 に左右されている」と指摘した。さらに「2008年の金融危機は実にひ どいものだった。その後の景気回復に陰りが見え始めた時、デフレや 不況に対する懸念が急速に再燃したが、そのことに不思議はない」と 述べた。

-- Editors: Chris Nagi, Nick Baker

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net  Editor:Masashi Hinoki 記事に関する記者への問い合わせ先: Whitney Kisling in New York at +1-212-617-7904 or wkisling@bloomberg.net. 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Nick Baker at +1-212-617-5919 or nbaker7@bloomberg.net.

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