仏エルメス:持ち株会社設立を提案-LVMHへの買収防衛強化で

フランスの高級ブランド、エルメ ス・インターナショナルの創業者一族は、仏同業LVMHモエ・ヘネ シー・ルイ・ヴィトンが仕掛ける可能性のある買収への防衛強化を目 的に、エルメス株の50%以上を保有する持ち株会社の設立を提案した。

事情に詳しい関係者1人によると、エルメス株の73.4%を所有 する創業者一族には、この株式をLVMHに取得されずに売却できる 仕組みが必要だ。一族がここ10年間に売却した株式は年平均で株式 資本の0.5%相当。交渉が非公開だとして同関係者が匿名で語った。

LVMHが株式交換を通じてエルメス株17.1%を取得し、追加 購入の可能性も示した10月以降、エルメスは173年の歴史を持つ同 社の経営権維持のため、創業家が「固く団結」していると表明してき た。

エルメスが5日遅くに電子メールで配布した資料によると、設立 が提案された持ち株会社は、一族が直接保有する残りの株式の異動に ついて、優先的な拒否権を持つ。

エルメスは先月、LVMHによる買収の可能性を回避するため、 仏銀BNPパリバと米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)をアドバ イザーに起用。エルメス取締役会への役員派遣や経営権奪取の意図は ないとしているLVMHは、仏規制により、少なくとも4月23日ま ではエルメス全株への買収提示は不可能となっている。

5日の発表によれば、持ち株会社の設立には、仏株式市場の監督 当局からの承認が必要となる。LVMH広報担当のオリビエ・ラべス 氏は持ち株会社に関するコメントを控えた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE