レポ金利0.10%で底ばい、潤沢な資金供給オペ受け-海外勢の運用も

短期金融市場では、足元のレポ (現金担保付債券貸借)金利が0.10%近辺で底ばい推移した。前週の 市場で日本銀行が潤沢な資金供給オペを実施したことで、証券会社を中 心に余剰感が強まった。一部0.09%台では海外金融機関による資金運 用を指摘する声もあった。

6日の東京レポレートは、当日受け渡しの翌日物(オーバーナイ ト)が前日比0.1ベーシスポイント(bp)低下の0.100%と、2007年 10月のレート公表開始以来の最低に並んだ。1営業日後に受け渡しす る翌日物(トムネクスト)は0.101%、2営業日後(スポットネクス ト)は0.102%だった。

市場関係者によると、オーバーナイト物やトムネクスト物では

0.09-0.095%と、準備預金の超過準備の付利金利0.1%を下回る取 引も指摘された。全体的に資金の取り手が少なく、取引は低調。

国内証券のディーラーによると、日銀が前週に供給オペを実施し 過ぎたため、とりあえず資金確保で応札した証券会社は日銀に差し入れ る担保が不足するところも出ており、0.09%台でも取引しているとい う。

日銀は前週、積極的な資金供給で当座預金残高を20.2兆円と9 月期末に並ぶ水準まで拡大した。国庫短期証券(TB)や国債の需給悪 化を背景とした急激な利回り上昇やレポ金利高を抑えるためだ。四半期 末を除く通常月としては異例の供給拡大となる。

2日に法人税の国庫納付(税揚げ)に伴う大幅な資金不足日を控 えていたため、金利入札方式の共通担保資金供給オペ残高は8月以来の 20兆円台まで拡大した。国内証券のディーラーは、量的緩和らしい金 融調節が実施されたと話す。

また、国内大手金融機関の資金担当者によると、前週以降はドル やユーロを一定期間、円に交換する為替スワップ取引を行うと国内市場 より安い円が調達できるため、こういった取引を行う海外金融機関がレ ポやTBで円資金を運用していることも金利低下の要因だという。

もっとも、通常の銀行は超過準備として日銀に資金を預ければ確 実に0.1%の利息が確保できるため、過度に金利が低下したレポ市場は 取引が停滞。日銀は以前から市場機能の低下を警戒しており、前週後半 は当座預金を徐々に縮小。この日は17兆円台まで減らしている。

国内大手金融機関の担当者は、海外勢からの資金流入は一時的で 先行きは不透明と指摘。国内証券のディーラーも、証券会社は引き続き 在庫拡大に慎重で、今週のTB6カ月物、3カ月物、2カ月物の入札が 低調なら、再び金利上昇圧力が高まると警戒していた。

債券相場の影響

一方、この日の債券市場では中期債に銀行勢の買いが再び強まる など、相場は上昇(利回りは低下)。需給が改善する兆しも見られた。 米国の景気懸念が再び強まっている上、米連邦準備制度理事会(FRB )の追加緩和観測も出て米金利が低下しているためだ。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、TB市場は債券市場の影響を 受けやすいとの見方を示した上で、「米国債市場や為替相場など、債券 相場に間接的に影響を与え得る材料も注目」と指摘している。

東京金融取引所のユーロ円3カ月金利先物相場は債券高を受けて 反発(金利は低下)。中心限月2011年9月物は前週末比0.015ポイ ント高い99.630(0.37%)、11年6月物も0.015ポイント高の

99.645まで買われた。11月下旬の相場では中期債相場の下落をヘッ ジする売りも出ていた。

米国の11月の非農業部門雇用者数が前月比3.9万人増と、予想 の同15万人増を大幅に下回った上、失業率も前月比0.2ポイント上昇 の9.8%。バーナンキFRB議長は5日のインタビューで、米失業率が 通常の水準に低下するまで5年を要する可能性があると述べ、国債購入 額を拡大する可能性もあるとの見方を示した。

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