【個別銘柄】輸出、資源、鉄鋼、東栄住、DNA、オンコセ、クック

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

輸出関連株:キヤノン(7751)が前週末比1%安の4070円、ホン ダ (7267)が0.6%安の3120円など。米労働省が3日に発表した11 月の雇用統計によると、米国の非農業部門雇用者数は前月比3万9000 人増加と、エコノミストの予想中央値(15万人増)を下回った。米経 済の先行き懸念から海外為替市場ではドル安が進行、東京市場でも3 週間ぶりの円高値圏となる1ドル=82円台後半で推移し、海外収益の 目減りなど悪影響が懸念された。

資源関連株:住友金属鉱山(5713)が3.4%高の1370円、三井物 産 (8031)が1.5%高の1361円など。マネックス証券の金山敏之マ ーケット・アナリストによると、「リスク志向の投資資金は、ドル下落 で代替資産としての商品に向かっており、資源関連銘柄には買いが入 りやすい」という。3日のニューヨーク商業取引所では、原油先物が 前日比1.4%高の1バレル=89.19ドルと3日続伸し、約2年2カ月ぶ りの高値で終了。金や銅価格も上げていた。

JFEホールディングス(5411):2.1%高の2730円。2010年度 下期(10年10月-11年3月)の自動車向けの販売価格交渉が進めら れる中、根強い自動車需要を背景としたマージン改善や中国市況上昇 への期待感が高まった。新日本製鉄(5401)も1.8%高の287円、航 空機用チタン材の国産化をめぐる一部報道で名前の挙がった神戸製鋼 所(5406)も3.1%高の203円と高い。

東栄住宅(8875):22%高の1313円。一時1359円と07年8月15 日以来、約3年4カ月ぶりの高値水準に戻した。主力の不動産分譲事 業が好調で、今期(11年1月期)の連結純利益予想を従来の57億円 から前期比2倍の68億円に19%増額修正した。1株当たり年間配当 も、期末の創立60周年記念配10円の実施を含み55円と、前回予想の 40円から上積みするため、買いが集まった。

不動産株:レオパレス21(8848)が11%高の165円、飯田産業 (8880)が8.3%高の812円、タクトホーム(8915)が11%高の8万 4800円など。東栄住宅の業績修正をきっかけに、政府の各種支援策な どを背景にした足元の住宅関連市場の堅調さが再評価された。また、 ドイツ証券は3日付の投資家向けメモで、「鉱工業生産指数の動きや景 気先行指数の関係から、オフィス空室率はこのまま順調に改善する」 と予想、三井不動産(8801)や三菱地所(8802)など不動産株の投資 判断「オーバーウエート」を確認している。

ディー・エヌ・エー(2432):4.3%高の2731円。一時2745円と 9月24日以来、約2カ月半ぶりの高値を付けた。中国や日本を含めた アジアのソーシャルゲームデベロッパーの発掘・支援をサイバーエー ジェント(4751)と共同で推進する、と3日に発表。成長するソーシ ャルゲーム市場で、アジアを含めた中期的な業容拡大が見込まれた。

オンコセラピー・サイエンス(4564):1.8%高の17万8900円。 午後2時のライセンス契約締結発表後には、一時4.2%高の18万3000 円まであった。同社が開発した眼科領域疾患に対する治療用ワクチン のライセンスを塩野義製薬(4507)に供与することが明らかになり、 短中期業績への寄与を見込む買いが膨らんだ。

栄研化学(4549):1%高の896円。午前11時30分に同社独自の 遺伝子増幅技術「LAMP法」を用いたloopaml単純ヘルペスウイル ス検出試薬を6日に発売したと発表、プラス圏に浮上した。

アルコニックス(3036):8.4%安の1560円と急反落。最大16億 円の公募増資を実施すると前週末に発表。87万株の新株発行などでフ ァイナンス後の発行済み株式総数が現状比19%増の634万4800株と なるため、1株当たり株式価値の希薄化などが警戒された。

サイゼリヤ(7581):2.5%安の1515円。既存店売上高の低迷で9 -11月期の連結営業利益が前年同期比2割減の30億円前後になった もよう、と4日付の日経新聞朝刊が報じたことを受けた。

日本ガイシ(5333):5%高の1348円。クレディ・スイス証券は 3日付で、排ガスフィルター事業のさらなる拡大などを予測し、投資 判断を「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げた。新しい目標 株価は1500円で、前回から150円高い。

クックパッド(2193):2.2%高の4670円。12月31日最終の株式 名簿に記載された株主を対象に、1株につき2株の株式分割を行う。 また、3日に発表した5-10月期(上期)の純利益は、有料会員数の 増加持続などで前年同期比2.1倍の4億5900万円だった。通期計画の 7億700 万円に対する進ちょく率は65%で、今後の株式流動性向上、 足元の好業績を評価する買いが入った。

カカクコム(2371):4.3%高の46万2500円と4連騰。11月のグ ループサイト利用者数は、前年同月比52%増の6703万人だった。ア クセス数は同26%増の13 億9926万ページビューで、好業績を見込む 買いが優勢だった。

野田スクリーン(6790):6.6%安の3万4900円。直近の事業環境 や景気下振れリスクなどを考慮、今期(11年4月期)連結純利益予想 を2億8700万円から前期比46%減の2億1500万円に減額修正したた め、先行きを慎重に見る売り圧力に押された。

東亜ディーケーケー(6848):5.4%高の254円。5年前に資本提 携した米水質分析計メーカーのハックを対象に第三者割当増資を実施、 1株当たり300円で新株360万株を発行、約11億円を調達する。これ により、ハックの持ち株比率は現状の18.12%から33.50%に上昇、両 社の関係強化などが見込まれた。発行済み株式数は、一部自社株消却 も行う影響で18%増の1988万620株にとどまる。

アグロカネショウ(4955):8.8%高の990円。12月31日最終の 株式名簿に記載された株主を対象に、1株につき2株の株式分割を行 うと3日に発表。流動性向上による投資家層の拡大を見込む買いが優 勢となった。

エム・ピー・ホールディングス(3734):ストップ安となる7000 円(14%)安の4万2500円。スマートデバイスなど注力分野中心に売 上高は増勢ながら、営業体制構築に伴う先行負担、経営合理化費用の 発生などで11年7月期の連結純利益は5億7000万円の赤字と、従来 計画の4000万円の黒字から悪化する見通しと3日に発表した。

ノバレーゼ(2128):8%高の5万9400円。東証マザーズから東 証1部に市場変更する、と3日に発表。東証1部での取引は24日から で、今後の知名度向上、市場参加者の増加などを見込む買いが入った。

-- Editor:Shintaro Inkyo、Makiko Asai

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 鷺池秀樹 Hideki Sagiike +81-3-3201-8293 hsagiike@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net 香港 Nick Gentle +852-2977-6545 ngentle2@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE