中国企業、米国でのIPO件数が過去最高へ-今週は5社が公開予定

中国政府が景気過熱の抑制を目指 している中、中国企業による米国での新規株式公開(IPO)件数が 過去最高を記録しそうだ。

米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、動画サイト の優酷網や中国のオンライン書籍販売最大手の当当網など本土企業5 社が今週、合計で7億300万ドル(約580億円)規模の株式公開を計 画している。ブルームバーグの集計データによれば、今週の公開件数 を含めると、ニューヨーク市場で今年行われた中国企業のIPOは39 件と、2007年の37件を上回ることになる。

今年の米国IPOのパフォーマンス上位10銘柄中4銘柄を中国 企業が占めているものの、中国政府による利上げや銀行に対する預金 準備率引き上げなどを受けてこれらの銘柄は値下がりしている。IP Oデスクトップ・ドット・コムとブルームバーグのデータによると、 優酷網と当当網のIPO価格仮条件は米市場上場のライバル企業のバ リュエーション(株価評価)の中央値の最大5倍となっている。

SECへの提出書類によると、優酷網は1540万ADR(米国預託 証券)を1ADR当たり9-11ドルで売却する計画。IPO価格仮条 件の中央値は1株当たり年間売上高予想の15倍と、米市場に上場する インターネットコンテンツ提供会社株12銘柄の中央値である同3倍 を大きく上回っている。優酷網は過去3年間、黒字を計上していない。

YCMネット・アドバイザーズで10億ドルの運用に携わるマイケ ル・ヨシカミ氏は「中国企業は実際にIPO市場のけん引役になるだ ろう」と述べた上で、「投資家は新興市場のテーマの流れに沿って買っ ており、ファンダメンタルズを見落としている」と指摘した。

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