米韓FTA交渉で合意:自動車関税引き下げ先延ばし-牛肉は見直さず

米国と韓国は、批准手続きが滞っ ていた自由貿易協定(FTA)交渉で合意に達した。争点となってい た自動車分野の規定を見直し、反対していた米フォード・モーターや 米民主・共和両党議員らの支持を取り付けた。

米韓両国は自動車関税の引き下げを当初計画より先延ばしし、税 率を一部維持することで歩み寄った。また韓国は、自国基準に適合し ない場合も、米国基準を満たした米国製自動車であれば輸入拡大を容 認することを表明した。米国は、トラックの輸入関税を即時撤廃する のでなく、8年間は25%の税率を維持する。

これまで米韓FTAに批判的だった米下院歳入委員会のレビン委 員長(民主、ミシガン州)は3日の声明で、「韓国との歴史的に不均衡 で一方的な貿易の流れを反転させる唯一の方法だ」とし、今回の新た な合意への支持を表明した。

両国間の貿易額は約680億ドル(約5兆6100億円)。米国にとっ ては1994年の北米自由貿易協定(NAFTA)締結以降で最大規模の 貿易協定となり、オバマ政権が目指す5年間で輸出倍増との目標達成 にも寄与する見込みだ。オバマ大統領は3日の声明で、今回の合意に より、米国の輸出額は110億ドル増え、米国内で7万人以上の雇用増 につながるとの見通しを示した。

発効には議会の批准が必要。レビン委員長の後任で、来年から下 院歳入委員長になるデービッド・キャンプ議員(共和、ミシガン州) も賛意を表明。フォードのアラン・ムラリー最高経営責任者(CEO) も歓迎の意向を表した。

両国は、牛肉分野での見直しは示さなかった。韓国は牛肉に40% の関税をかけている。ボーカス米上院財政委員長(民主、モンタナ州) は、「韓国が米国産牛肉の輸入に大きな障害を築いている問題に対処し ていないことに深く失望した」との声明を発表し、不満を示した。

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