欧州債(3日):アイルランド債など上昇-ECBの国債購入観測で

欧州債市場ではアイルランドと ポルトガル国債が上昇し、ドイツ国債に対するスプレッド(利回り 格差)が縮小した。欧州中央銀行(ECB)が債務危機阻止に向け て、高債務国の国債を追加購入したとの観測を背景にある。

アイルランド10年債は週間ベースでも上昇し、上げ幅は5月 14日終了週以降で最大となった。取引について知る少なくとも4人 のトレーダーによると、ECBがこの日にアイルランドとポルトガ ルの国債を購入。また、同日発表されたユーロ圏のサービス業と製 造業の生産活動を示す指数(改定値)が速報値から上方修正され、 拡大ペースの加速が示されたことから、ドイツ国債に対する需要が 後退した。

ソシエテ・ジェネラルの金利戦略責任者、バンサン・シェニョ ー氏(ロンドン在勤)は「ECBの国債購入で、過去2日間で国債 スプレッドは急速に引き締まった」と述べ、「国債買い取りが当面 続くとの見方から、誰もこれに逆らう意志はないようだ」と続けた。

ロンドン時間午後5時13分現在、アイルランド10年債利回り は前日比38ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の

8.37%。4日連続の低下。同国債(表面利率5%、2020年10月 償還)の価格は2.09ポイント上げ77.93。前週末比では97bp 下げた。ドイツ10年債とのスプレッドは534bp。前週末は646 bp。

ドイツ10年債利回りは5月18日以来の高水準となる2.89% まで上げた後、前日比5bp上昇の2.86%となった。

ゴールドマン・サックス・グループのエコノミスト、ダーク・ シューマッハ氏(フランクフルト在勤)は、ECBがソブリン債危 機の沈静化に向けて、国債を追加購入する可能性があると語った。

ポルトガル10年債利回りは6.08%と、前日から23bp低下。 ドイツ10年債とのスプレッドは8月24日以降で初めて300bp を割り込む場面もあった。

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