米経済予測の正確性ランキング:首位はライトソンのクランドール氏

ブルームバーグがまとめたエコノ ミスト・ランキングによると、ライトソンICAPのルー・クランド ール氏が9月末までの2年間の米経済予測の正確性で総合首位だった。 「ブルームバーグ・マーケッツ」誌1月号が報じた。

同ランキングはブルームバーグが2008年10月1日から2年間に わたるエコノミスト64人の経済予測の正確性を分析してまとめたも の。予測項目は国内総生産(GDP)、失業率、消費者物価指数(CP I)、生産者物価指数(PPI)、住宅販売、鉱工業生産、個人消費な どを含む13項目。GDPだけは07年10月1日以降の予測を対象とし た。

クランドール氏はCPI予測のランキングで2位、中古住宅販売 の予想で4位。総合2位はバークレイズ・キャピタルの米国担当チー フエコノミスト、ディーン・マキ氏で、同氏は米CPI予測では1位 だった。過去3年間の米GDP予測で最も正確だったのはドイツのヘ ッセン・テューリンゲン州立銀行のパトリック・フランケ氏。

ライトソンのクランドール氏は、米国が深刻な不況で職探しも容 易でなかった1980年にコーネル大学で経済学の学士号を得た後、ニュ ーヨーク連銀に就職。その後ライトソンに移籍し、同社が英ICAP の傘下に入りライトソンICAPとなった現在まで28年にわたり在 籍。米経済予測でトップクラスの評判を築き上げてきた。

米経済のGPS

クランドール氏は米経済がリセッション(景気後退)を乗り越え て再び成長軌道に戻る過程を月ごとに正確に予測し、ランキング首位 に立った。同氏は、オバマ政権や先の中間選挙で共和党が過半数を制 した下院が経済成長を加速できるとは考えていない。「景気回復は痛々 しいほど緩やかなペースが続くだろうが、政府にできる対策はあまり ない。多少の進歩はあるが、ひどく悲惨な水準からの進歩であるため、 正しい方向に向かいつつあるという感覚はまだ戻っていない」と話す。

同氏が専門とするのは米政府財政と金融政策、財務省の資金繰り の傾向と政府発表の経済指標。向こう1年の動向よりもむしろ短期的 な動きを重視しているという同氏は「米経済のいわばGPS(衛星利 用測位システム)を提供することを目指している」と語った。

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