ジャンク債市場が復調、起債増やスプレッド縮小で-景気を楽観視で

【記者:Sapna Maheshwari、Tim Catts】

12月2日(ブルームバーグ):ジャンク(高リスク・高利回り)債 市場が持ち直している。先週は少なくとも7社が起債を取りやめたが、 回復は欧州のソブリン債危機が世界経済に波及しないとの市場の見方 が強まっていることを示唆している。

ブルームバーグのデータによると、米保険会社アメリカン・イン ターナショナル・グループ(AIG)の航空機リース部門、インター ナショナル・リース・ファイナンス(ILFC)や米高速無線通信事 業者クリアワイヤなど、格付けが投機的水準の企業が2日に募集を開 始した債券は計24億ドル(約2000億円)と、2週間で最大だった。 米国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は11月30日以降、29 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して593bp。2日 間の縮小幅としては5月以来最大を記録した。

ジャンク債発行は2カ月間として過去最大の規模を記録した後、 11月に落ち込んだが、再び持ち直しつつある。米国の小売売上高は3 月以来の大幅な伸びを示し、10月の中古住宅販売成約の伸び率は過去 最高の10%となった。欧州中央銀行(ECB)は緊急の流動性措置の 継続を決め、トリシェ総裁は市場の深刻な緊張状態に対処する姿勢を 示した。

インベスコの高利回り投資担当責任者兼シニアマネーマネジャー のピーター・エレット氏は「リスク環境は改善しているが、向かう先 はほとんどないため、高利回り債に投資が集まっている」と指摘。「今 週に入って、市場が再び開かれているのは間違いない。今からクリス マスまでに多くのことが控えており、高利回り債に投資するわれわれ にとって12月は非常に多忙になろう」と述べた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、 ジャンク債の利回り平均は8.04%、投資適格債は4.01%、米国債は

1.7%。年初来リターンはジャンク債が13.6%と、投資適格債の9.5% と米国債の6.9%をともに上回っている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE