キョーリン株急騰、沢井薬が経営統合提案-株式価値最大2000円試算

中堅新薬メーカーのキョーリン製 薬ホールディングスの株価が一時、前日比7.3%高の1449円と急騰。 後発医薬品大手の沢井製薬が2日夕、改めて同社に経営統合を提案。相 乗効果(シナジー)を考慮すればキョーリンの株式価値は最大2000円 との試算も公表したため、同価格を意識した買いが入った。

2日夜に開かれた沢井薬の説明会に出席した東海東京調査センター の赤羽高シニアアナリストは、キョーリン株の上昇について、「投資家 の多くが沢井側の提案が合理的だと感じていることの証しではないか」 とみている。

同氏は「キョーリン側にとっても上場を維持できるうえ、新薬開発 に特化できる話。ぜひ経営統合して欲しい」と述べつつ、新薬メーカー 従業員の後発医薬品メーカーに対する抵抗感が非常に強いことを指摘、 「実際に統合できるかどうかはよく分からない」としている。

沢井薬は、新薬と後発医薬品の双方を有する「ハイブリッド型製薬 企業構築」を目指してキョーリン側に接触。9月には沢井薬がキョーリ ンに株式公開買い付け(TOB)による買収にも意欲を見せているとの 一部報道も出た。ただ、キョーリン株の約4割を保有する創業家一族は 保有株を売却しない意向を固め、9月28日に株式大量保有の変更報告 書で明らかにした。

キョーリンは2日夜、沢井薬の提案発表を受けて、「本提案の目的 と具体的内容を真摯(しんし)に検討のうえ、本提案に関する当社の対 応について決定次第速やかに公表する」とのコメントを発表した。

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