クミアイ化株が急反発、コスト削減で前期利益上振れ-大型新薬期待も

クミアイ化学工業の株価が一時、 前日比5.2%高の285円と急反発。10月12日(6.2%高)以来、約1カ 月半ぶりの日中上昇率を記録した。製造原価低減や経費圧縮などで収益 性が改善、前期(2010年10月期)連結純利益が計画を36%上回ったも ようだと2日に発表したことが好感された。

クミアイ化が示した前期決算速報によると、連結純利益は前の期比

4.7倍の12億9000万円になったもようで、前回予想と比較すると3億 4000万円の上振れ。多品種少量生産のサイクル効率化などで売上原価 を引き下げたほか、研究開発費の節減や一部先送りなどもあった。

正式な決算発表は15日の予定。同社総務部担当者は、製品販売は 数量ベースで増加が見込めるが、為替変動で増収を確保できない可能性 もある、としている。前期初時点の為替前提は1ドル=90円だった。

立花証券の永谷修一シニアアナリストは「前期業績の上振れが株価 にプラスに働くだろう。水稲用除草剤『ピリミスルファン』などの大型 新薬が数年後に相当大きく収益に貢献してくるとみられ、中長期スパン でも買える」と指摘、増益基調の継続を前提に投資判断を「強いアウト パフォーム」で据え置いた。

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