【テクニカル分析】ユーロは1.25ドル割れへ-「雲」と半値戻し下抜け

バンク・オブ・アメリカ(BOA) メリルリンチの藤井知子シニアFXストラテジストによると、ユーロの 対ドル相場は、短期的な反発はあっても下落基調が続き、2011年前半 に1ユーロ=1.25ドル割れを試す可能性が高い。

欧州債務危機を背景に、ユーロは6月7日に一時、06年3月以来 となる1.1877ドルに下落した。11月4日には9カ月半ぶりに1.4282 ドルまで上昇。その後は下落に転じ、30日には1.2969ドルと2カ月 半ぶりの安値をつける場面があった。

約1カ月間にわたるユーロ安により、短期的な方向性を示す5日移 動平均線が90日線を下抜けて下落圧力を強める「デッドクロス」を形 成。一目均衡表でも、騰落に中立な価格帯「雲」の下限(1.3374ドル) を下回り、相場の短期的な方向性を映す「転換線」が「基準線」を下回 った。6月から11月までの上昇幅をフィボナッチ級数の1つである 50%戻した水準(1.3080ドル)を下抜ける場面もあった。

藤井氏は3日までのインタビューで、ユーロは「一目均衡表やフィ ボナッチ分析上の節目を次々と下抜けた。一時的な反発はあり得るが、 相場のモメンタム(勢い)は明らかに下向きだ」と指摘。今後「少なく とも数四半期は下落基調が続き、今年6月につけた約4年ぶり安値を目 指すだろう」と語った。

その際、6月から11月までの上昇幅をフィボナッチ級数の1つで ある61.8%戻した1.2796ドルは「当然、視野に入っている」と分析。 次の大きな節目は同76.4%戻しの1.2445ドルとし、「早ければ来年 の早い時期、遅くとも年央までには1.25ドル割れを試す」と予想した。

ブルームバーグ・データによると、過去9日間の高値と安値の平均 値を結んだ転換線は、足元で1.3377ドル、同26日間の高安値の平均 値を示す基準線は1.3626ドル。2本の先行スパンで挟まれた価格帯 「雲」は上限が1.3806ドル、下限が1.3374ドルに位置している。

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