欧州銀行間市場、緊張状態が緩和-LIBOR関連デリバティブが示唆

【記者:Shannon D. Harrington、John Glover】

12月2日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)が緊急の流 動性措置の解除を先送りする考えを示す中で、デリバティブ(金融派 生商品)市場では、欧州首脳がユーロを巻き込む危機の封じ込めに失 敗するとの見方が後退した。

銀行間市場でのドル建て借り入れの将来のプレミアム(上乗せ金 利)を示すFRA・OISスプレッドは11月にほぼ2倍に拡大したが、 2日は2日連続の縮小となった。FRA・OISスプレッドはドル建 てロンドン銀行間取引金利(LIBOR)とオーバーナイト・インデ ックス・スワップ(翌日物無担保コールレートと固定金利を交換する 金利、OIS)の差であるLIBOR・OISスプレッドのフォワー ド。UBSのデータによると、同スプレッドは11月30日には42.75 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に上昇したが、2日は34.25 bpに縮小した。

スプレッド縮小は、銀行間市場の緊張状態が緩和していることを 示唆するものだ。これまではスペインやベルギーなどの国で借り入れ コストが上昇し、国債保証コストが過去最高水準に達していた。EC Bが国債購入継続を表明し、トリシェ総裁が金融市場の「深刻な」緊 張状態に対処していく意向を示す中で市場は回復したが、小康状態は 一時的にとどまるのではないかと、ナイト・リベルタスの債券戦略責 任者、ブライアン・イエルビントン氏は指摘した。

イエルビントン氏は、「問題はさらに大きくなっており、潜在的な システム上の問題に対してシステム上の対処が最終的に求められるだ ろう」とし、「それが決着するまで、程度の差はあれ小規模な危機を繰 り返すことになろう」と述べた。

ジェフリー・ローゼンバーグ氏らバンク・オブ・アメリカ(BO A)メリルリンチのストラテジストは11月30日付のリポートで、最 近数週間のFRA・OISスプレッドの上昇について、今後数カ月に LIBORが上昇するとの市場の見通しを示唆するものだと分析して いた。

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