米国株:続伸、米小売りや住宅の統計を好感-銀行株高い

米株式相場は上昇。ダウ工業株 30種平均は2日間の上げとしては7月以降で最大となった。米中古住 宅販売成約指数が予想に反して上昇したほか、米既存店売上高がアナ リスト予想を上回ったことを好感した。米ゴールドマン・サックス・ グループが金融株の買いを勧めたことも支援材料。

売上高で米最大手の住宅建設会社、パルト・グループが高い。10 月の中古住宅販売成約指数は前月比10.4%上昇し、伸び率は2001年 のデータ記録開始以降で最大となった。小売り各社の既存店売上高が 3月以降で最大の伸びを示したことを背景にホーム・デポも高い。同 社はダウ30種平均の値上がり率トップとなった。バンク・オブ・アメ リカ(BOA)とJPモルガン・チェースを中心に金融株も上昇。金 融株指数はS&P500種株価指数の業種別指数で値上がり率トップ。 ゴールドマン・サックスは、金融業界は経済見通しに「支えられる」 と指摘した。

S&P500種株価指数は前日比1.3%高の1221.53。前日は

2.2%高だった。ダウ工業株30種平均は106.63ドル(1%)上昇の

11362.41ドル。

ヘイバーフォード・トラストの最高投資責任者(CIO)、ハン ク・スミス氏は、「米経済が予想よりも堅調であることを市場は示し ている」と指摘。「金融株の買いはマクロ経済環境の改善に賭ける一 つの方法だ」と述べた。

S&P500種は1450に

S&P500種は7月に付けた年初来安値から19%戻している。予 想を上回る企業決算が相次いだことや、米連邦準備制度理事会(FR B)が成長刺激に向け資産購入プログラムの規模を拡大したことが好 感された。ただ、欧州の債務危機で経済成長が阻害されるとの懸念を 背景に、同株価指数は2年ぶり高値を付けた11月5日以降は最大

3.9%下落している。

S&P500種は前日2.2%上昇し、9月1日以来の大幅高となっ た。ゴールドマンの投資ストラテジスト、デービッド・コスティン氏 は、景気回復が加速するなか、同株価指数が来年末までに1450に上 昇するとの見方を示した。これは前日の終値よりも20%以上高い水準。

米株式相場は朝方から上昇。欧州中央銀行(ECB)は政策決定 会合で政策金利を過去最低の1%に据え置くとともに、危機対応で導 入した緊急の流動性措置の解除を遅らせることを明らかにした。EC Bはただ、危機対応の新たな措置を打ち出しはしなかった。

先週の米失業保険申請件数が発表された後も、米株価指数先物は 通常取引前の時間外取引で堅調を維持した。11月27日に終わった1 週間の新規失業保険申請件数は前週から2万6000件増加して43万 6000件。一方、より変動の少ない4週移動平均は季節調整後で43万 1000件と、2008年8月以来の低水準まで下げた。

中古住宅販売成約指数

シマング・キャナル・トラストの上級投資責任者、トム・ワース 氏は、「米経済は強さを増しつつある」と指摘。「ほとんどすべての 統計が、二番底には陥らないということを示唆している」と述べた。

S&P500種の住宅建設株指数は3.9%高。同指数を構成する銘 柄すべてが2.2%以上値上がりした。全米不動産業者協会(NAR) が発表した10月の中古住宅販売成約指数は前月比10.4%上昇。伸び 率は2001年の同データの記録開始以降で最大となった。ブルームバ ーグがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は1%低下だった。

パルト・グループは3.2%高。売上高で米2位の住宅建設会社、 DRホートンは3.7%、同3位のレナーは7.2%いずれも上昇した。

アバクロンビー・アンド・フィッチ

11月の米小売り大手の既存店売上高は8カ月ぶりの高い伸びとな った。アバクロンビー・アンド・フィッチやJCペニーなどの好調が 目立ち、アナリスト予想を上回った。感謝祭の週末を中心に値引き商 品の売れ行きが堅調だった。

アバクロンビーは11%高と、S&P500種の値上がり率2位。J Cペニーは2.3%上昇。ホーム・デポは5.5%高と、ダウ30種平均 の値上がり率トップだった。

金融株指数は2.6%高と、S&P500種の業種別10指数の値上 がり率トップ。ゴールドマンは金融株の投資判断を「オーバーウエー ト」に引き上げた。金融株に対しては2008年以来初めてのプラス判 断となった。ゴールドマンの米ポートフォリオ戦略チームは前日の投 資家向けリポートで、力強い経済成長や株価の上昇、有益な金利環境 が金融サービス会社への追い風になると指摘した。

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