欧州債:アイルランドとポルトガル国債、上昇-ECB総裁発言などで

欧州債市場では、アイルランド とポルトガル国債が大幅上昇した。欧州中央銀行(ECB)が非伝 統的措置の継続を決定したほか、ECBが国債を購入したとの観測 を背景に、周縁国債が買われた。

アイルランドとポルトガル国債のドイツ国債に対するスプレッ ド(利回り格差)は縮小した。ECBのトリシェ総裁は政策発表後 の記者会見で、市場の深刻な緊張状態に対処するため、緊急の流動 性措置の解除を遅らせると語った。スペイン政府がこの日実施した 3年債入札に対する引きが強かった。フランスも国債を発行した。

UBS(チューリヒ)のストラテジスト、ビート・シーゲンタ ーラー氏(ロンドン在勤)は、「ECBによる周縁国国債の大量購 入で市場の雰囲気が変わったようだ」と述べ、「行動は言葉より雄 弁だ。これが一連のショートカバー(空売りの買い戻し)のきっか けとなった」と続けた。

ロンドン時間午後5時36分現在、ポルトガル10年債利回りは 前日比55ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の

6.31%。同国債(表面利率4.8%、2020年6月償還)の価格は

3.53ポイント上げ89.42。ドイツ10年債とのスプレッドは334 bpと、前日の396bpから縮まった。一時は330bpまで縮小し、 10月28日以降の最小となった。アイルランド10年債利回りは 38bp低下の8.75%。

取引について知るトレーダー3人によれば、ECBはこの日に アイルランドとポルトガルの国債を購入した。このうち1人は、ギ リシャ国債も買われたことを明らかにした。

スペイン10年債利回りは22bp低下の5.13%、イタリア 10年債利回りは13bp下げ4.40%、ギリシャ10年債利回りは 10bp低下し11.85%となった。

一方、この日のドイツ10年債相場は下落し、同利回りは2b p上昇の2.81%。

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