海外勢3カ月連続で日本株買い、イベント過ぎ持ち高戻す-11月需給

11月の日本株の好パフォーマンス は、海外投資家の買い越しが原動力だったことが明らかになった。米 国の金融政策を左右するイベントの通過で投資家らが動きやすくなる 中、為替の円高一服もあり、海外に比べた出遅れが見直された格好だ。

東京証券取引所が2日に発表した11月(1-26日)の投資部門 別売買動向(東証、大証、名証1・2部合計)によると、海外投資家 は4209億円買い越した。買い越しは3カ月連続で、最大の買い越し主 体となった。買越額は前月(4626億円)からやや低下。

11月月間の日経平均株価は前月比8%(734円)高の9937円と2 カ月ぶりに上昇、上昇率は3月(9.5%)に次いでことし2番目となっ た。3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和が実施され、 日経平均と連動性の高い米10年債利回りが上昇、為替の円高が一服し たことなどが好感され、日本株の反転基調が強まった。

大和総研の土屋貴裕ストラテジストは海外勢の買い越しについて、 「FOMCなどイベントを通過して動きやすくなった上、包括的金融 緩和など日本銀行のアクションも期待感につながった」と指摘。ヘッ ジファンドなどが、「決算期末を控えてそれまでのショート(売り持ち) の持ち高を買い戻した」と見ていた。海外投資家の買いは足元でも継 続しているとみられ、12月2日にはユーロ建て日経平均が92ユーロ 台と、07年12月以来の高値になる要因ともなっている。

個人や生損保は大きく売り越す

このほかの主体別動向は、証券会社の自己売買部門が2カ月ぶり (3748億円)、事業法人が3カ月ぶり(160億円)に買い越し。半面、 個人が5カ月連続(6566億円)で売り越し、売越額は3月来の高水準 に膨らんだ。生・損保は2カ月ぶり(1233億円)に売り越し、売り越 し規模は2005年2月(1241億円)以来、5年9カ月ぶりの多さ。「株 価水準が上昇していることもあり、持ち合い解消売りが継続している」 と、土屋氏は指摘していた。

一方、同時に発表された11月第4週(22-26日)の動向による と、海外投資家が222億円買い越し、買い越しは4週連続。このほか の買い越しは、証券会社の自己売買部門が4週連続(741億円)。

半面、売り越しでは、個人が4週連続(358億円)、信託銀行が2 週ぶり(300億円)、生・損保が4週連続(270億円)など。同週の日 経平均は、前週末比0.2%(17円)高の1万39円だった。

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