UBSやバークレイズに巨額融資、FRBは世界の「最後の貸し手」

金融危機に際して米連邦準備制度 理事会(FRB)が導入した3兆3000億ドル(約280兆円)規模の緊 急プログラムの利用が極めて多かった金融機関に、英銀バークレイズ やスイスの銀行UBSが入っていたことで、FRBに世界の銀行を救 済する責任があるのかとの議論が高まりそうだ。

1日に公表されたデータによると、コマーシャルペーパー(CP) をFRBが購入する「CPファンディング・ファシリティー(CPF F)」から最も多額の資金を受けたのはUBSで745億ドル。これは米 銀の中で最大だったシティグループの2倍以上だ。プライマリーディ ーラー(政府証券公認ディーラー)向け連銀窓口貸し出し(PDCF) ではバークレイズが2008年9月18日に借り入れた479億ドルが1回 の利用額としてトップだった。

バーニー・サンダース上院議員(バーモント州、無所属)は「大 手外国銀行を救済するために巨額の金を使ったようだ」として、「F RBは世界の中央銀行になったのだろうか。この問題はよく考える必 要があるだろう」と述べた。

このデータを公表したFRBは声明で、11の緊急プログラムは 市場の安定化と景気回復に寄与したと論じたが、欧州の銀行をFRB が救済していたことは議論を呼びそうだ。

一方、ボストン大学の銀行・金融法の研究者で「The New Lombard Street: How the Fed became the Dealer of Last Resort(仮訳:ニ ュー・ロンバードストリート:FRBがいかに最後のディーラーにな ったか」の著者、ペリー・メアリング氏は、FRBが「外国銀行に貸 さなかったら事態はもっと悪くなっていただろう」として、「われわ れはやっと、世界の中でのFRBの役割を理解し始めている」と述べ た。(ロンバードストリートは、ロンドンの金融街シティーに位置す るイングランド銀行=英中銀=から東に走る通り)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE