スカイマク株5年ぶり高値、日航退職者を大量採用へ-A380期待も

航空運送サービスを提供するスカ イマーク株が一時、前日比7.9%高の1082円と5連騰。2005年3月 24日以来、約5年8カ月ぶりの高値水準を回復した。パイロットを中 心に日本航空退職者を大量採用する方針が1日に示され、今後の国際 線事業への期待感が強まった。

会社側が1日の取引終了後に公表した報道資料によると、採用予 定数は、運航乗務員(機長要員・副操縦士要員)が約120人、整備士 が約50人。客室乗務員については年内をめどに約100人を採用し、13 年まで200人を追加採用、計300人程度としている。

いちよし経済研究所の鮫島誠一郎シニアアナリストは、第1印象 はコスト高になると感じたが、「スカイマクの契約社員などの契約満了 を待って順次日航退職者に入れ替えていくとのことで、業績影響も比 較的軽微に抑えられそうだ」と指摘。むしろ大型機の運航経験を有す る日航の国際線パイロットを雇い入れることができ、「大型旅客機エア バス(A)380の運航開始に向け、ヒト、モノ、カネがそろう話でポ ジティブ」と受け止めていた。

同経研では、ディスカウント・キャッシュ・フロー(DCF)法 を用いスカイマク株の妥当株価を1600円と試算、投資判断を「買い」 としている。鮫島氏は「許認可事業である上、東証マザーズ銘柄のた め、通常の内需関連株よりWACC(加重平均資本コスト)を高く設 定し11.8%で計算したが、今後の成長性を考えれば現在の株価は割安 だ」と強調、今後の株価上昇余地は大きいと見る。

スカイマクは、14年度に国際線事業に本格参入する予定。14年度 以降の4年間でA380を6機購入する計画で、まずは成田-ロンドン、 成田-ニューヨークなどに参入する方針。18年度以降は、さらに9機 を追加購入、計15機編隊で世界11都市と日本を結ぶ計画。同社の西 久保愼一社長は11月19日のブルームバーグとのインタビューで、1 機当たり売り上げ見込みは年70億円強、初年度導入の2機で計150 億円程度の年間売り上げと営業粗利益20億円超を目指すと語ってい た。同社の11年3月期の連結売上高計画は565億円。

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