国連:京都議定書の延長に関する決定、年内は不可能-市場に影響も

メキシコのカンクンで開催中の国 連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)では、温暖化ガ ス削減目標を定めた京都議定書の延長に関する決定を年内に行う可能性 はなくなった。二酸化炭素(CO2)排出権市場のうち年間27億ドル (約2300億円)に相当する国連認証排出権(CER)市場の先行きに 懐疑的な見方が広がっている。

国連気候変動枠組み条約のフィゲレス事務局長は、COP16で京 都議定書が2012年に期限を迎えた後の排出削減の枠組みについて合意 するのは不可能との見通しを示した。

フィゲレス事務局長は1日の記者会見で「京都議定書に関する見解 が分かれるなか、この枠組みをどうするかについてカンクンで抜本的な 決定を行うことが不可能であるのは非常に明らかだ」と述べた。

1997年に採択された京都議定書が延長されない場合、排出権市場 としては世界2位のCER市場が崩壊のリスクにさらされる可能性があ る。昨年27億ドル規模に上った国連クリーン開発メカニズム(CDM) は京都議定書に規定されている制度であり、CDMに基づく排出権は、 企業による同議定書の排出削減目標の達成を支援するために発行されて いる。

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