ゴールドマン:FRBからの緊急借り入れ、最も多い時で240億ドル超

米金融サービス会社ゴールドマ ン・サックス・グループは、2008年から09年前半にかけて米連邦準 備制度理事会(FRB)の2種類の緊急融資プログラムを頻繁に利用 していた。FRBが1日、新たに公表したデータで明らかになった。 同社は金融危機から復活を遂げ、昨年には過去最高益を達成した。

このデータによると、ゴールドマンはターム物証券貸与ファシリ ティー(TSLF)を08年3月から09年4月までのほとんどの週で 利用。プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)向け連 銀窓口貸し出し(PDCF)も、リーマン・ブラザーズ・ホールディ ングスが08年9月に破たんした後にゴールドマンの2部門が利用し、 同年10月15日には同社の1回の借入額としては最も多い242億ドル (約2兆円)の融資を受けていたことも分かった。

米誌バニティ・フェアは昨年、ロイド・ブランクファイン最高経 営責任者(CEO)が、ゴールドマンは政府支援がなくても金融危機 を生き延びることができた可能性があると語ったと伝えた。同誌によ ると、ゲーリー・コーン社長は、支援がなくても「われわれは破たん していなかったと思う」と述べ、「現金を持っていた」からだと説明 したという。

一方、08-09年当時はニューヨーク連銀総裁を務めていたガイト ナー財務長官は、昨年12月のブルームバーグテレビジョンの番組「ポ リティカル・キャピタル・ウィズ・アル・ハント」のインタビュ ーで、「彼らのうち、誰も生き残らなかっただろう」と指摘した。

リーマンショック後に借入額増やす

同データによれば、リーマンが連邦破産法11条に基づく会社更生 手続きの適用を申請した08年9月15日にゴールドマンはPDCFで 25億ドルを借り入れた。その後、9月19日に50億ドル、22日に100 億ドルと借入額を増やした。

ゴールドマンの広報担当、マイケル・デュバリー氏は、「08年の 遅い時期、米資金調達市場の多くは明らかに破たんしていた」とした 上で、「FRBはこれらの市場の修復に不可欠な措置を講じ、その行 動はとても成功した」と述べた。同社の借り入れと、それを非公表と した判断に関するコメントは控えた。

また資産額で米2位の銀行JPモルガン・チェースは08年9月15 日にPDCFで30億ドルを借り入れた。10月17日にはTSLFで同 社にとって最も多い50億ドルの融資を受けている。

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