日経平均は5カ月ぶり高値、米景気改善見込み幅広く買い

東京株式相場は続伸し、日経平均 株価は終値で5カ月ぶりの高値を付けた。民間雇用統計や年末商戦の 好調さなどを受け米国景気の改善期待が広がり、コマツのほか、11月 の米国販売が好調だった日産自動車など輸出関連株中心に幅広く買わ れた。東証1部33業種は31業種が高く、機械株は上昇率1位。

日経平均株価の終値は前日比180円47銭(1.8%)高の1万168 円52銭、TOPIXは11.14ポイント(1.3%)高の877.21。

プリンシパル・グローバル・インベスターズの板垣均社長は、「米 国の景気回復は日本より早くなりそうで、米金利先高観による為替環 境好転も考慮すると、日本の企業業績は来年の方が良くなるだろう」 と話した。2011年の日本株は、10-20%上昇する可能性があると同氏 は予想している。

きょうの日経平均は一時199円高の1万187円と11月22日の直 近高値を上抜け、需給の節目として注目されている6月21日(1万 251円)以来の高値となった。岡三証券によると、日経平均1万100 - 1万200円は過去の売買代金が多く、売り圧力が高まる価格帯で、そ の次は1万700-1万800円。「利益確定売りと新規の買いがきっ抗し て売買が膨らむゾーンに入り、次の価格帯へ抜けられるかの岐路」と、 同証の森本敏喜商品運用部長は言う。

米民間雇用、サイバーマンデー

オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)エンプロ イヤー・サービシズが1日に発表した給与名簿に基づく集計調査によ ると、11月の米民間部門の雇用者数は前月比で9万3000人増と、2007 年11月以降で最大の伸びを記録した。また、調査会社コムスコアによ れば、米国のネット売上高は感謝祭後の月曜日「サイバーマンデー」 に初めて10億ドルの大台を突破。「当初はクリスマス商戦が非常に悪 いと予想されていたが、出足は好調で安心感が広がった」と、みずほ 投信投資顧問の岩本誠一郎シニアファンドマネジャーは評価する。

きのうは中国でも景気指標の改善が確認されており、「世界的に景 況感が改善している」と、いちよし投資顧問の秋野充成運用部長。こ うした流れから、買い対象は電機や機械など輸出関連から素材、資源 関連株にまで波及。下落業種は電気・ガスと空運のみにとどまった。

輸出関連で特に上げが目立ったのはコマツ。三菱UFJモルガ ン・スタンレー証券では、これまで減速リスクを織り込んでいた中国 需要について、引き続き着実に拡大するとの予想に変更、目標株価を 2900円へ引き上げた。さらに、午前に発表された法人企業統計による と、7-9月期の国内企業の設備投資額は前年同月比で3年半ぶりに プラスとなり、機械など設備投資関連業種の支援材料になった。

来年へ上値期待、素材関連も上昇

ゴールドマン・サックス証券では2日付の日本経済見通しで、11 年の日本経済は政策効果の反動による消費低迷をグローバル経済の改 善を通じた輸出が補うと予想。日本のファンダメンタルズは輸出を支 える海外経済にあるとし、その意味で11年は「日本にとってのファン ダメンタルズがより改善する年になる」と結論付けた。また、日本株 のストラテジーでは、11年のTOPIXの高値ターゲットを1080ポ イント、日経平均株価でおよそ1万2000円に設定した。

世界的な景気回復を買う流れを映し、東証業種別33指数では輸出 関連のほか、ガラス・土石、ゴム製品、非鉄金属など素材関連の上げ も目立った。このうちガラス株については、メリルリンチ日本証券が 1日のガラス株の下落はオーバーリアクションとし、ガラスの価格競 争激化の可能性は低いとして旭硝子と日本電気硝子の液晶ガラス2社 の「買い」判断を強調した。

東証1部売買高は概算で18億5696万株、売買代金は同1兆3746 億円で、昨日比で14%増えた。値上がり銘柄数は1294、値下がり243。

サンケン電が大幅高、伊藤園は反落

個別では、スモールミーティングを受けてパワー半導体事業の成 長性を再確認できる内容で印象はポジティブ、とJPモルガン証券が 「オーバーウエート」を強調したサンケン電気が急伸。発行済み株式 総数の5.26%に当たる1400万株を上限に自社株買いを行うセガサミ ーホールディングスも急伸。ウィルコムの更生計画の進ちょくに対す る期待で、野村証券が強気判断を確認したソフトバンクは続伸した。

半面、11年4月期連結営業利益予想を増額したものの、実質的に 下期計画が下方修正となった伊藤園は反落。11月度の既存店売上高が 前年同月比4.7%減と落ち込んだポイント、11月既存店売上高の前年 比伸び率が10月より鈍化したメガネトップも売られた。11月の米国 販売が低調だったトヨタ自動車は反落。

新興市場も連騰

新興市場も連騰。ジャスダック指数の終値は前日比1%高の

49.91と4連騰で、東証マザーズ指数は0.9%高の390.78と続伸した。 米ソフトウエア会社と合弁会社を設立し、スマートフォン(多機能電話 端末)向けなどのソフト開発を行う豆蔵OSホールディングスが急伸。 リクルート「SUUMO」とデータ連携に関し業務提携するジアース は続伸した。半面、きのう上場で、初日終値が公開価格を大きく下回 った1stホールディングスは売買2日目も売りが止まらず安い。

--取材協力:池田亜希子 Editor:Shintaro Inkyo、Makiko Asai

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