トヨタ:新興市場で巻き返しへ-低価格車「エティオス」をインド投入

日本の自動車市場が頭打ちとなる 中、トヨタ自動車は成長市場のインドに小型車「エティオス」を投入 した。豊田章男社長は短期的な収益性よりも「持続的成長などが目的」 と強調した。低価格帯へ参入して新興国市場で巻き返しを図る。

トヨタが1日、インド南部のバンガロールで開いた発表会で、豊 田社長がブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じた。エテ ィオス価格は、排気量1.5リットルのセダンタイプで49万6000ルピ ー(約92万8000円)から68万6500ルピー(約128万4000円)。

小型・低価格車が主流のインドで、マルチ・スズキの売れ筋モデ ルの「スイフト」は最低価格が40万5300ルピー(約75万8000円)。 自動車調査会社カノラマのアジアディレクターの宮尾健氏は、スズキ には対抗できないものの、「トヨタ品質を93万円で実現したことはイ ンパクト」という。

インテリジェンス・オートモーティブ・アジアのマネジングディ レクター、アシュビン・チョータイ氏は、トヨタが「予想よりもかな り安い価格を提示してきた」と評価した上で、「今後は価格とブランド イメージのバランスが課題だ」とコメントした。

これまで低価格帯への参入に慎重な姿勢だったトヨタでは、イン ド販売で最安値の「イノーバ」が83万5000ルピー(約156万円)と、 エティオス価格を大きく上回っていた。一方、低価格車が充実してい るマルチ・スズキはインドで約45%のシェアを占める。トヨタのシェ アは2009年で2.4%にとどまっている。

自動車市場では中国が米国を抜いて世界最大になるなど、先進国 から新興国に需要が移っている。豊田社長は同日の発表会見で、日本 は買い替え需要の市場であるのに対し、インドは新たな需要が立ち上 がっていく市場との見解を示した。

--取材協力:堀江政嗣 Editors:Hideki Asai、Takeshi Awaji

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