12月1日の欧州マーケットサマリー:株は大幅高、ECBへの期待で

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3130 1.2983 ドル/円 84.26 83.69 ユーロ/円 110.64 108.65

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 267.11 +5.28 +2.0% 英FT100 5,642.50 +114.23 +2.1% 独DAX 6,866.63 +178.14 +2.7% 仏CAC40 3,669.29 +58.85 +1.6%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .87% +.02 独国債10年物 2.78% +.11 英国債10年物 3.36% +.14

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,385.50 +2.00 +.14% 原油 北海ブレント 88.48 +2.56 +2.98%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は3カ月ぶり大幅高となった。8週間ぶり安値を 付けた前日から反発した。欧州中央銀行(ECB)の政策決定会合 を2日に控え、当局者が欧州のソブリン債務危機封じ込めのための 追加措置を講じる可能性があるとの観測が広がった。

鉱山株ではオーストラリアのBHPビリトンと英豪系リオ・テ ィントが大幅高となった。中国の製造業が4カ月連続で拡大したこ とが買いにつながった。スペインのサンタンデール銀行とビルバ オ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)が銀行株の上げを 主導した。欧州債の保証コストが記録的水準から低下したことが好 感された。

一方、フランスの小売り大手、カルフールは7カ月で最大の値 下がり。利益見通しを下方修正したことが売りを誘った。

ストックス欧州600指数は前日比2%高の267.11。9月1 日以降で最大の上げを記録した。欧州連合(EU)主導でアイルラ ンド救済策がまとまったものの、債務危機が拡大しないとの見方に つながらなかったため、同指数は前日まで3営業日続落していた。

ナイト・キャピタル・ヨーロッパ(ロンドン)のディレクター、 イオアン・スミス氏は、「最近の相場下落のきつさを考慮すると、 この日の反発は驚きではない」と述べ、「債券市場の動向が引き続 き注視されている。ECBの次の行動がすべてだ。来年の動向を決 定づけるのに役立つだろう」と語った。

1日の西欧市場では、18カ国すべての主要株価指数が上昇。イ タリアとギリシャでは2%余り上げた。格付け会社スタンダード・ アンド・プアーズ(S&P)がポルトガルの格下げを示唆したもの の、同国のPSI20指数は3%高となった。

BHPビリトンは3.4%高、リオ・ティントは3.1%上げた。 ロンドン金属取引所(LME)では、銅を中心に非鉄金属先物が高 い。

サンタンデール銀は7.2%、BBVAは7.3%それぞれ上昇し た。ギリシャのEFGユーロバンク・エルガシアスは11%の大幅高。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではスペインとイタリア、アイルランドの10年物 国債が上昇し、ドイツ国債に対するスプレッド(利回り格差)が縮 小した。欧州中央銀行(ECB)の政策委員会を2日に控え、欧州 の債務危機が拡大しないよう一段の行動への期待が高まっている。

世界の景気回復が持ちこたえている兆候を背景に、この日のド イツ国債は下落。ドイツが実施した41億3000万ユーロ相当の5 年債入札では、応札が振るわなかった。ポルトガルの国債入札では、 借り入れコストが上昇した。

トリシェECB総裁は前日、ユーロ圏安定化への政策当局者の 意気込みが過小評価されていると述べた。

シティグループ・グローバル・マーケッツの金利戦略ディレク ター、スティーブン・マンセル氏(ロンドン在勤)は、「さらなる 強力な支援を示唆したトリシェ総裁の発言に市場は反応した」と述 べ、「ドイツ国債に対するスプレッドは総じて縮小した」と続けた。

ロンドン時間午後4時43分現在、イタリア10年債利回りは前 日比17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の

4.53%。一時は4.48%まで下げ、5月10日以降で最大の低下幅 となった。ドイツ10年債に対するプレミアムは26bp縮小し173 bp。

独10年債利回りは10bp上昇の2.77%。同国債(表面利率

2.5%、2021年1月償還)価格は0.83ポイント下げ8.30。独 5年債利回りは9bp上げ1.77%となった。

この日のアイルランド10年債利回りは31bp低下の9.13%。 スペイン10年債利回りは12営業日ぶりに低下し、この日は24b p下げ5.33%。ドイツ国債とのスプレッドは252bpと、前日の 283bpから縮小した。

◎英国債市場

英国債相場は下落。株式相場の上昇に加え、欧州中央銀行(E CB)がソブリン債危機の拡大阻止に向けて追加措置を講じる可能 性があるとの観測から、安全投資先としての英国債の魅力が後退し た。

10年債相場は4営業日ぶりに下落。この日発表された経済 指標では、英国の製造業活動が11月に予想を上回るペースで拡 大したことが示された。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁 は前日、当局者の金融安定への決意が過小評価されていることを 示唆した。英国株式の指標、FT100種指数は2%強上げ、先月 25日以降で初めてプラスに転じた。

BNPパリバ(ロンドン)の金利ストラテジスト、マテオ・ レゲスタ氏は「リスクテーク意欲が依然としてある」と指摘し、 「英国債相場が前日に高騰したことから、投資家がポジションを 減少させたのは驚きではない」と語った。

ロンドン時間午後4時40分現在、10年債利回りは前日比 13ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.36%。 2年債利回りは8bp上昇0.98%。前日は9bp低下し、11月 10日以来の低利回りとなった。同国債(表面利率4.5%、2013 年3月償還)価格は0.19ポイント下げ107.85。

ECBは2日に政策委員会を開く。ブルームバーグのエコノ ミスト調査では、52人全員がECBによる政策金利の過去最低 1%での据え置きを見込んでいる。

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