武田薬品、米社と開発の複合がん治療で先手-ロシュを出し抜く可能性

米医薬品開発シアトルジェネテ ィクスと武田薬品工業は、従来の治療法よりも毒性の少ない新しい複 合がん治療法の開発でスイスの製薬大手ロシュ・ホールディングより 優位に立つとみられている。

シアトルジェネティクスと武田薬品が手掛けている「SGN-35」 は抗体を使って、有害細胞の表面だけに発現する受容体を認識し、結 合する。受容体と結合したSGN-35は、アウリスタチンと呼ばれる 化学物質を放出し、がん細胞の分裂を抑制し、がん細胞を殺す。SG N-35の働きを血流外にとどめ、健康な組織から遠ざけることで、通 常の化学療法で起きる副作用を回避できる。

リンパ腫でのSGN-35使用に関する2件の研究結果が来週開 かれる医学会合で報告される見通しだ。武田薬品とシアトルジェネテ ィクスは、ロシュが開発する同様のがん治療薬「T-DM1」よりも 1年早く、米当局からの承認を得られる可能性がある。RBCキャピ タル・マーケッツのアナリスト、ジェーソン・カンター氏によると、 SGN-35が承認された場合、年間売上高は2015年までに4億 2000万ドルに達する可能性がある。

カンター氏はブルームバーグの電話インタビューで2種の治療薬 は「氷山の一角」に過ぎないと指摘、「このうち一つでも臨床的に効 果を証明し、当局からの承認も下りれば、今後3―5年で同様の治療 薬が多く発表されるだろう。がん治療に重大な影響を与えることにな る」と話した。

原題:Seattle Genetics Leads Roche in Cancer Combo Race (Update1)

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