イエレンFRB副議長:米国は「維持不可能な」財政の軌道修正を

米連邦準備制度理事会(FRB) のイエレン副議長は、成長減速などのリスクから経済を守るため、米 国は財政赤字の縮小に取り組まなければならないとの考えを示した。

同副議長は1日ニューヨークで講演し、「連邦政府の財政につい て賢明な軌道を描くことは、政策当局にとって極めて困難な作業では あるが、不可欠だ」と述べた。さらに、「現行の政策設定が維持され れば、財政は持続不可能な道筋をたどるだろう」とし、「これらの課 題に取り組まなければ、米国は経済面で重大な負担とリスクを負うだ ろう」と語った。

イエレン副議長は、FRBの国債購入が成長を促進する効果があ るだろうとした上で、そのような量的緩和は「万能薬では到底あり得 ない」ことから、財政による支援が必要だと指摘した。

同副議長はFRBの債券購入プログラムを「強く支持する」とし、 「回復の勢いを強めるのに貢献するだろう」と述べた。失業率は「当 分高止まりする公算が大きく」、基調的なインフレ率は米金融当局が 責務上適正とみる水準を下回るだろうとの認識を示した。

財政について、「短期的には成長を重視しつつ、長期的な赤字削 減に向けた具体策を盛り込んだ財政政策は、金融当局の取り組みを補 強する貴重な支援となるだろう」と語った。「拙速な」財政引き締め は、「なお残る金融危機の影響によって依然として損なわれている経 済に」打撃を与えるだろうとも述べた。

「中長期的に赤字を削減する時宜を得た、かつ信頼性のある計画 を盛り込むとともに、経済の短期的ニーズにも応える財政政策姿勢が 必要であり、可能だと考える」と語った。

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