欧州債:イタリアとスペイン、アイルランド債が上昇-ECB会合控え

欧州債市場ではスペインとイタ リア、アイルランドの10年物国債が上昇し、ドイツ国債に対するス プレッド(利回り格差)が縮小した。欧州中央銀行(ECB)の政策 委員会を2日に控え、欧州の債務危機が拡大しないよう一段の行動へ の期待が高まっている。

世界の景気回復が持ちこたえている兆候を背景に、この日のドイ ツ国債は下落。ドイツが実施した41億3000万ユーロ相当の5年債 入札では、応札が振るわなかった。ポルトガルの国債入札では、借り 入れコストが上昇した。

トリシェECB総裁は前日、ユーロ圏安定化への政策当局者の意 気込みが過小評価されていると述べた。

シティグループ・グローバル・マーケッツの金利戦略ディレクタ ー、スティーブン・マンセル氏(ロンドン在勤)は、「さらなる強力 な支援を示唆したトリシェ総裁の発言に市場は反応した」と述べ、 「ドイツ国債に対するスプレッドは総じて縮小した」と続けた。

ロンドン時間午後4時43分現在、イタリア10年債利回りは前 日比17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.53%。 一時は4.48%まで下げ、5月10日以降で最大の低下幅となった。 ドイツ10年債に対するプレミアムは26bp縮小し173bp。

独10年債利回りは10bp上昇の2.77%。同国債(表面利率

2.5%、2021年1月償還)価格は0.83ポイント下げ8.30。独5年 債利回りは9bp上げ1.77%となった。

この日のアイルランド10年債利回りは31bp低下の9.13%。 スペイン10年債利回りは12営業日ぶりに低下し、この日は24bp 下げ5.33%。ドイツ国債とのスプレッドは252bpと、前日の283 bpから縮小した。

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