「もしドラ」書籍販売年間トップ、121万部超に-「1Q84」など抑える

オーストリア出身の経営コンサルタ ント、ピーター・ドラッカーの理論を野球部運営に活用する女子高生の 奮闘ぶりを描いた「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの 『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著、ダイヤモンド社)が、今 年の書籍売り上げで1位となった。

オリコンが1日発表した今年の書籍年間ランキング(総合部門)に よると、「もしドラ」は昨年11月23日から今年11月21日までの集計 期間中で121万2000部が売れた。販売部数はダイヤモンドの創業以来 で最高。2位は山本千尋著「バンド1本でやせる! 巻くだけダイエッ ト」で114万部、3位は村上春樹著「1Q84 BOOK3」で84万 7000部だった。

ダイヤモンド広報担当の比留間英之氏は、「ドラッカーの経営理論 は『基本』と『原則』を重視し、いろいろな立場の人が応用できる」と 幅広い支持を得られた理由を分析した。「原則的なことを説いているた め、確固たる指針がないいまの状況でよりどころを求める読者に受け入 れられたのではないか」とも話している。

「もしドラ」は、高校の野球部マネージャーを務める主人公「みな み」が書店で間違ってドラッカーの著書を手に取ったのをきっかけに、 同書で学んだ組織経営の手法を野球部の運営に適用、部員全員と個人面 談をしてそれぞれの不満を吸い上げるなどして、弱小チームの戦力を強 化して甲子園出場させることを目指す物語。

ドラッカー・インスティテュートのウェブサイトによると、ドラッ カーはオーストリア・ウィーン出身。ドイツの大学で学んだあと、米国 に移住した。米ゼネラル・モーターズなど大企業のコンサルタントを務 めたあと、73年に「もしドラ」で取り上げられた大著「マネジメント 課題、責任、実践」を執筆。2005年に死去している。

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