NY外為:ユーロ上昇、110円を回復-ECB会合に期待

ニューヨーク外国為替市場では、 ユーロがドルと円に対して4日ぶりに上昇。欧州中央銀行(ECB) が2日の政策決定会合で、債務危機の拡大に歯止めをかける意志を示 唆するとの期待が背景にある。

ロイター通信は、国際通貨基金(IMF)の追加拠出を通じ欧州 連合(EU)の救済基金の規模を拡大することを米国が支持する可能 性があると伝えた。これに反応し、ユーロはこの日の高値に上昇。米 当局者はその後、この報道を否定した。ECBのトリシェ総裁は前日、 ユーロ圏の金融の安定が問題になっているとは考えていないと言明。 債券購入を拡大する可能性を示唆した。

先物ブローカー、MFグローバル・ホールディングスのアナリス ト、ジェシカ・ホバーセン氏(シカゴ在勤)は、「これはユーロにと っては大きなプラス材料だ」と指摘。「ユーロは幅広く売り込まれて いた。ECBが行動を起こすと予想せざるを得ない状況だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時31分現在、ユーロは対ドルで1ユーロ =1.3141ドルと、前日の1.2983ドルから1.2%上昇。一時は

1.3182ドルまで上げる場面もあった。対円では1.8%上げて110円 64銭(前日は108円65銭)。

ドルは対円で1ドル=84円19銭と、前日の83円69銭から

0.6%高。

ドル指数

米国の主要貿易相手国通貨6種類に対する動きを示すドル指数は

0.6%低下の80.676と、4営業日ぶりに低下。米連邦準備制度理事 会(FRB)が1日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で は、大半の地域で景気拡大が示されたものの、ドル指数は上昇しなか った。

この日は、経済指標で中国や米国、欧州の製造業活動の拡大が示 されたことを受けて株価が上昇。MSCI世界指数は2.1%高。米S &P500種株価指数は2.2%上昇。商品銘柄で構成されるロイター・ ジェフリーズCRB指数は2.5%上げた。

南アフリカ・ランドは商品相場の上昇を材料に値上がり。対ドル で一時1.4%高の1ドル=7.0008ランドと、1週間ぶり高値を付け た。

カナダ・ドル、オーストラリア・ドル

このほか、カナダ・ドルやオーストラリア・ドルなど経済成長に 関連した通貨も値上がりした。中国物流購買連合会が1日発表した11 月の製造業購買担当者指数(PMI、季節調整済み)は55.2となり、 前月の54.7から上昇した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコ ノミスト14人の予想中央値(54.8)も上回った。

カナダ・ドルは0.9%高の1米ドル=1.0176カナダ・ドル。豪 ドルも1%上げて0.9686米ドル。

欧州債市場ではスペイン10年債が12営業日ぶりに上昇。利回り は22ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の5.28%と なった。低下幅は終値ベースでは5月以降で最大。欧州の債務危機が 拡大しないよう、ECBが一段の行動をとるとの期待が高まっている。 ポルトガル2年債も上昇し、利回りは一時24bp低下し4.59%を付 けた。

ウェルズ・ファーゴの通貨戦略責任者、ニック・ベネンブローク 氏(ニューヨーク在勤)は、「為替市場で現在見られるのは、ボラテ ィリティ(変動性)の高まりだ。欧州とECBの動きを踏まえ、日中 は大きく上下する展開となっている」と指摘した。

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