11月はドルが最高のリターン-FRB追加緩和による下落予想に逆行

米ドルは11月に株式や債券、商 品を抜いて最高の投資先だったことが分かった。米連邦準備制度理事 会(FRB)の追加緩和策はドル安を招くと指摘した世界の当局者を 当惑させる結果となった。

米国の主要貿易相手国通貨6種類に対する動きを示すドル指数 は11月に5.2%上昇した。商品19銘柄で構成されるトムソン・ロイ ター・ジェフリーズCRB指数はほぼ変わらず。株価指標のMSCI オール・カントリー・ワールド指数は配当再投資後ベースで2.2%安。 債券はバンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのグローバル・ ブロード・マーケット指数でみると、利息再投資ベースでマイナス

1.1%だった。

ドイツのショイブレ財務相はバーナンキFRB議長による6000 億ドル(約50兆円)の国債購入計画の決定について「理解に苦しむ」 と述べたが、債券利回りの上昇や景気回復の兆しを受けて米国資産の 魅力が高まった。年初来では、ドル指数の上昇率は4.4%と債券 (5.3%)や株式(5.5%)、商品(6.4%)を下回っている。

アジア最大の債券ファンド「グローバル・ソブリン・オープン」 の運用担当者である国際投信投資顧問の堀井正孝氏は、強い米経済指 標がドルを支えているとの見方を示した。同ファンドのドル建て証券 の組み入れ比率は22%と、ユーロ建ての28%に次いで2番目に高い という。

FRBの追加緩和策でインフレ加速観測が再燃した一方で、欧州 のソブリン債不安で債券や株式の需要は落ち込んだ。米労働省が3日 発表する11月の非農業部門雇用者数は2カ月連続の増加と見込まれ ている。

インターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は11月30 日に81.290で終了。10月末は77.266だった。11月の上昇率は5月 の5.8%以来最大。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE