アイルランド信用不安が波及、独仏など低リスクの国債市場にも余波

アイルランドとギリシャの救済 策や、ポルトガルとスペインも支援受け入れが必要になるとの観測を 受け、投資家は一部の欧州高格付け債についても敬遠し始めている。

ドイツ国債のデフォルト(債務不履行)に対する保証コストは11 月30日に5月以来の高水準に達した。フランスの10年国債の利回り は一時3.247%と、約半年ぶりの水準に上昇。ベルギーの10年債は ドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が少なくとも1993 年以降で最大に拡大した。

ラボバンク・グループ(ユトレヒト)のシニアマーケットエコノ ミスト、エルビン・デグロート氏は、「さらなる救済は全員の負担を 重くすることになる。ドイツを含めて一部の国の利回りに圧力がかか っているのはこれが理由の一つだ」と指摘。「アイルランド支援が合 意された今、ポルトガル救済の必要性をめぐる憶測が広がっている。 その次はスペインとの観測もある。それがリスク移動を生じさせる環 境を生み出している」と分析した。

アイルランドは11月28日に850億ユーロ(約81兆円)の救済 受け入れを決めたが、欧州債務危機の波及に歯止めはかからず、投資 家の間では欧州の比較的強い国が将来の救済コストを支払う意欲や能 力をめぐり懸念が強まった。EUの7500億ユーロの救済基金はデフ ォルト回避に不十分との見方から、ユーロ建て債に対する投資家の信 頼が低下し、ポルトガルとスペイン、イタリアの国債保証コストは過 去最高を付けた。

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