日立線株が8月来高値、事業撤退による収益改善見込み格上げの動き

電線4位の日立電線株が一時、前 日比5.9%高の234円と急反発。8月2日以来、約4カ月ぶりの高値 水準を回復した。事業撤退による収益改善で、2011年度以降の業績が 予想を上回る可能性があるとの判断からゴールドマン・サックス証券 では投資判断を引き上げた。見直しの動きが活発化しており、売買高 はすでに100万株超と、過去半年の1日当たり平均の2倍以上だ。

ゴールドマン証の松橋郁夫アナリストは30日付のリポートで、日 立線が29日に発表した液晶用COF事業の撤退判断を評価した。撤退 による収益改善効果で、11年度以降に業績予想値上振れも可能と指摘。 「大型の事業退出が必要ならば、出来ることを示した点は大きい」と 述べている。

同証では、日立線の投資判断を従来の「中立」から「買い」に、 今後12カ月の目標株価を235円から275円に引き上げた。一連の構造 改革効果に加え、海底ケーブルや北米の自動車部品事業改善の可能性 も見据え、12年3月期の連結営業利益予想をこれまでの92億円から 97億円に増額修正している。11年3月期の会社側予想は80億円。

同社が29日に発表したリリースによると、液晶表示用ICチップ を搭載する2層基材を用いたパッケージ材である液晶用COFの開 発・製造・販売から撤退する。10年夏以降、液晶用パネルの在庫調整 が進み、足元の需要の急降下と共に価格も下落、採算の確保が困難に なったほか、受注回復の見通しが立たない点を理由とした。11年3月 末の完了をめどとしている。

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