欧州銀はソブリン債審査回避も-11年ストレステスト、対象行追加か

欧州銀行監督当局の提案の下で、 域内の銀行は来年のストレステスト(健全性審査)で保有するソブリ ン債についての審査を免れる可能性がある。

欧州銀行監督者委員会(CEBS)はブルームバーグ・ニュース が入手した文書の中で、「2011年に銀行のソブリンリスク度合いを再 度分析する必要性があるかははっきりしない」と指摘。ただ、「一部諸 国の財政状況に懸念が続いていることから、ソブリンリスクのストレ ステストを加える利点については検討が残る」と説明している。

欧州連合(EU)の監督当局は今年、域内の91行を対象に、経 済のマイナス成長や国債の価値下落への抵抗力を確認するためのスト レステストを実施。その結果、欧州銀に新たに必要だと判断された資 本は計35億ユーロ(約3800億円)とアナリスト予想を大幅に下回 ったことから、テストは手ぬるいとの批判が相次いだ。

欧州政策研究センター(CEPS)のカレル・ランノー最高経営 責任者(CEO)は電話インタビューで、「償還まで保有する債券につ いて見れば、銀行の帳簿上の額は前回から大幅な変化はないはずだ」 と指摘。これがCEBSの文書の背景にある考え方だろうと語った。

CEBSは23日付の同文書で来年のストレステストについて、 「各国当局の見解に基づけば、対象行を追加する必要性」も考えられ るとしている。CEBSの広報担当フランカ・ローザ・コンジウ氏は コメントを控えた。

今年実施された欧州ストレステストでは、アイルランドのアング ロ・アイリッシュ銀行は対象外で、アライド・アイリッシュ銀行とア イルランド銀行は「合格」している。

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