旭硝子株が続落、液晶ガラスの過剰供給懸念-ゴールドマンは格下げ

旭硝子株が一時、前日比4.2%安の 894円と続落。18日以来、約2週間ぶりに900円を割り込んだ。液晶 ガラスの過剰供給懸念が高まっている点を理由に、ゴールドマン・サ ックス証券では投資判断を「売り」に引き下げたため、今後の業績、 株価の先行きを不安視する売りが優勢になった。

ゴールドマン証の渡辺崇アナリストは11月30日付のリポートで、 「液晶ガラスの足元の供給過剰が、来年にかけて長引く可能性が高い」 との見方を示している。日本や韓国での調査を踏まえ、来年の液晶ガ ラスの供給能力は定期修繕考慮後で22%増と予想。これは、需要の 14%増を上回る。液晶自体のサイクルに関しては、テレビ用パネル価 格が12月に下げ止まるなど今後も改善が続くと予想、強気の姿勢は変 えておらず、今回の格下げはあくまで液晶ガラスの個別要因という。

また、旭硝子が今後採用する研磨工程が必要なフロート法は、セ リウム高騰の影響などで不利に働く可能性があるとの見解も示唆。こ うした状況から、来期(2012年3月期)の連結営業利益予想をIFI Sコンセンサスの2087億円を下回る1660億円と、従来予想の1740 億円から下方修正した。

ほかの液晶関連銘柄との相対比較で株価の割高感が強いこともあ り、同証では旭硝子の投資判断をこれまでの「中立」から「売り」に、 今後12カ月間の目標株価を860円から750円に下げた。新目標値は、 来期予想のPER12倍に当たる。

液晶ガラスの需給悪化や現状株価が目標株価に到達したとし、同 じく投資判断を「買い」から「中立」に、目標株価を1230円から1140 円に引き下げた日本電気硝子株も一時、前日比3.8%安の1130円と続 落。11月9日(1109円)以来、約3週間ぶりの安値となっている。

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