コンテンツにスキップする

ECB総裁:ユーロ圏安定化への決意、投資家は過小評価

欧州中央銀行(ECB)のト リシェ総裁は、ユーロ圏安定化への欧州政策当局者の意気込みを、投 資家は過小評価していると述べた。欧州債市場全体に懸念が広がって いる。

トリシェ総裁は30日、ブリュッセルの欧州議会で、「ユーロ圏 の金融の安定性に疑問の入り込む余地はないと確信する」と述べ、外 部の人間は「政府の決意を過小評価する傾向にある」と続けた。

欧州各国はソブリン債危機の悪化を食い止めようと苦戦してい る。アイルランドが先週、ギリシャに続いて国際支援を要請し、欧州 連合(EU)などが850億ユーロのアイルランド救済策をまとめた。 市場ではスペインやイタリアも同様に救済が必要との懸念が広がり、 両国の国債が下落した。

30日の外国為替市場ではユーロが対ドルで0.7%下げて1ユー ロ=1.3035ドルを付けている。イタリア10年物国債とドイツ同年 限債の利回り格差は一時212ベーシスポイント(bp、1bp=0.01 ポイント)に拡大する場面があった。スペイン債とドイツ債の利回り 格債は25bp拡大して291bp。ベルギー10年債とドイツ債の利回 り格差は139bpと、少なくとも1983年以来の最大を記録した。

トリシェ総裁は、ECBの今後の政策決定についてはコメント を避けた。次回の定例政策委員会は12月2日に開催される。

債券購入プログラム

トリシェ総裁は、債券購入プログラムは「継続中」であり、 「われわれの決断がどのようになるか見守っていく」と述べた。

これより先、国際通貨基金(IMF)のリプスキー筆頭副専務 理事は、ユーロには「確固たる」価値があり、ユーロが脅威にさらさ れているとの見方はいずれも大きく誇張されていると述べた。

リプスキー副専務理事は訪問先のドバイで開かれている世界経 済フォーラム「グローバル・アジェンダ・サミット」で「ユーロの価 値は確固たるものであり、概して適切な水準のようだ」と述べ、「当 然、短期的には一つや二つの懸念事項はある」、しかし「ユーロが脅 威にさらされているとの見方は市場動向をみる限り、乱暴な誇張だ」 と続けた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE