コンテンツにスキップする

社債発行が世界的に急減-アイルランド債務危機の波及を懸念

アイルランドの債務危機が欧州全 体に波及するとの懸念から、社債発行が世界的に落ち込んでいる。今 月の社債のリターンは2年前の信用市場の事実上の凍結以降で最悪の 水準に接近している。

ブルームバーグの集計データによると、11月15日以降の発行は 前年同期比で31%減。11月前半は34%増だった。フランスのクレデ ィ・アグリコルや米ウォルマート・ストアーズなどの社債のリターン 低下を受け、11月の社債リターンはマイナス1.08%に低迷しているこ とが、バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数で示さ れている。

5カ月にわたり上昇基調だった社債相場がつまずいている背景に は、850億ユーロ(約9兆4000億円)規模のアイルランド向け支援パ ッケージの決定でも域内の高債務国が国際的な支援を必要とするとの 懸念が後退しなかったことがある。ロサンゼルスで68億ドルを運用す るダブルライン・キャピタルのグローバル・デベロップト・クレジッ ト・グループの責任者、ボニー・バハ氏は「春のギリシャと今のアイ ルランドの事態を受けて米国の高利回り債と投資適格級債市場のボラ ティリティ(変動性)は一段と高まっている」と指摘した。

ブルームバーグ・データによると、11月15日以降の世界の社債 発行額は1076億ドルに対し、前年同期は1563億ドルだった。11月前 半は1883億ドル。26日時点のBOAメリルリンチ・グローバル・ブ ロード・マーケット・コーポレート指数によると、今月の社債のリタ ーンは5月以来初のマイナスとなる見込み。5月はマイナス0.4%だ った。また、月間リターンとしてはリーマン・ブラザーズ・ホールデ ィングスの経営破たん後の2008年10月(マイナス4.44%)以来最悪 となるペースだ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE