コンテンツにスキップする

欧州企業、潤沢な手元資金を11年に活用も-企業買収や増配などに

欧州企業は7000億ドル(約59兆 円)近い手元資金を抱えて2011年を迎える見通しで、各社経営陣に対 し買収や増配、自社株買いを求める圧力が高まっている。

ブルームバーグのデータによると、欧州466社の手元資金は9月 末時点で6910億ドルと、金融危機が始まった07年の年末時点を16% 上回っている。スイスの食品メーカー、ネスレも、7-9月(第3四 半期)の実績を発表していないが、300億ドルを保有している。

ソブリン債危機の波及で収益や売り上げの伸びが損なわれる恐れ があったことから、欧州の大手企業は今年、買収や配当を控えた。投 資家は、企業が手元資金を11年に活用し、欧州株のリターン向上の助 けとなることを期待している。欧州株は今年、10年余りで最も小幅な 上昇にとどまりそうだ。

ソシエテ・ジェネラルの欧州株戦略責任者、クラウディア・パン セリ氏は、「11年は企業の合併・買収(M&A)と自社株買い、増配 の年になるだろう」と指摘。「これら3分野への資金活用で手元資金の 総額は今後減少しよう。ソブリン債に関連するリスクを考慮すると、 配当が安定し手元資金が潤沢な企業に投資することは、良い防衛策に なるだろう」と述べた。

ブルームバーグのデータによると、100億ドル超の手元資金があ る企業は仏石油会社トタル、独エンジニアリング会社シーメンス、独 自動車メーカー、ダイムラーなど12社。07年の5社から増加した。 8月に米眼科製品会社アルコンの過半数株式を283億ドルで売却する 手続きを完了したネスレは、欧州企業の手元資金番付でトップに立っ ている。ネスレは時価総額が1930億スイス・フラン(約16兆2500 億円)と、欧州で最大。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE